The現代の自己啓発本。いや、でも、人の目より猫が正義!
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
ふろむだ著 ダイヤモンド社
私は帯に書かれている伝説のブログ「分裂勘違い君劇場」や著書のTwitterもこの本を読むまで知らなかった。
元々信者でなかったので脳が錯覚しているのか(笑)、帯下の様な感動はなかった。
日本には昔から「勝てば官軍(負ければ賊軍)」ということわざがあるからね。
人間の、いや自分の認識の危うさや調子の良さは、知っているつもりだった。
でも、本を読んでいると辛すぎる! 自分の脳がバグっているのを認めるのは発狂寸前になりそうだ。上手く生きるためでも、取りたくない道もあるし。
面白かったエピソードは、臓器提供の同意率が高い国と低い国の話(想像以上に幅があった)。理由はなーんだ?
デフォルト値の違い。臓器提供の同意率が高い国は「提供したくない人」がチェックを入れなければならない。
宗教上の問題や脳死判定リスクじゃなく、意思表示のやり方?! これは目から鱗。
納得はするけどスッキリしない現実。いかに損をしない選択をするか。いかに実力以上の評価を受けるか。そもそも良い人生って何?
バズることが正義!な世界にいる人には刺さるだろう。
でも、退廃的な世界を好む人や、ゆっくりマイペースな日々を過ごしたい人には…水と油な自己啓発。
この本では、それも脳が誤った判断をしているから!ってなるんだけど。
そもそも、この本の感想を書くのも私には許されぬ行為なのか…。
錯覚資産を持たない人間には、発言の機会さえ与えられないのが、世の中というものなんだ。
と、最初からバシッと書かれている。イケメン、美人、肩書き、学歴、フォロワー数、、、などが錯覚資産。あぁnoteを利用していてすいません。恥の多い一生ですいません。
そこでふと。なぜか太宰治が頭から離れなくなった。不器用な人生だったような。
「人間失格」いまだに読まれる大ベストセラー。はてなブログランキング1位どころではない。私は太宰治派だったから。
愚かで美しく散りたい。
まあ、少なくともペットを看取るまで、ある程度のクオリティな人生を送らなきゃいけないので、詐欺に合わない考え方として為になった。
成功するためにはサイコロを振る回数を増やすとか。これもライフハックだね!
使う使わないは個人の判断だけど、武器は多いほうがよい。
何の評価も地位も興味がなく、マイペースに生きてる雑種の愛猫を見ているせいか、人間達の駆け引きに関心がなくなってしまった。
人生は、運よりも実力よりも「猫の下僕になる力」で決まってる?!