秋も日本茶で整える
日本茶は、八十八夜を皮切りに秋まで摘まれます。
最初に摘まれたお茶が一番茶、新茶と言われ、秋に摘まれるお茶が四番茶、秋番茶と言われています。
冬の寒さを乗り越えて水分をたくさん吸い込んだ一番茶は、葉が柔らかく、味はテアニンが多く含まれていて甘味が強いのが特徴です。
そして、夏の暑さを乗り越えた秋番茶は、葉がしっかりとして固く、味はカテキン、カフェインが多く含まれ渋みや苦味が強いのが特徴です。
すっきりとした味が好みの方には、春の新茶よりも秋のお茶の方が飲みやすいかと思います。
秋番茶に多く含まれるカテキンは、体脂肪を燃焼してくれるので、ダイエット効果が期待できます。
また、抗酸化作用があるので、アンチエイジングや、これからの風邪などが気になる季節に抗菌、抗ウイルス効果も嬉しい効果ですね。
美容にも健康にも良い日本茶は、これからの季節もオススメの飲み物です。
秋は、澄んだ風や空気などから物悲しさを感じたり、気持ちがふさぎやすくなります。体のベクトルも外向きから内向きになり、心身ともにこもりがちになるので、適度に気分転換することも養生として心がけたいです。
お茶は、からだもこころにもあたたかさをもたらしてれるので、ほっとからだとこころをゆるめるためのアイテムとしても使ってみてはいかがでしょうか。
鎌倉時代に栄西によって書かれた喫茶養生記には、「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」とあります。
栄西は、平均寿命が25歳前後だった時代に75歳まで生きました。お茶が長寿の秘訣とも言われることが栄西の生涯からも分かります。
日々を元気に過ごすアイテムとして、秋も日本茶がみなさんの生活にあることを願いつつ。
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