
「やせなきゃ」が口ぐせの20代女性~彼女に必要なのは、決して痩せることではなく、○○○量で体重を増やすことだった~
やせなきゃ!
やせたい。
最近太っちゃったんだよね~
そういっている細身の女性をみていると、
「え?あなたやせる必要なんて全然ないわよ?
それより、食事、3食しっかり食べてる?」
と、お節介したくなる(笑)
で、それを伝えると
「えぇ~?でもぉ、見えない所に脂肪がついてるんですよぉ、こことか、こことかぁ、、、」
と、謎の猛烈アピールが始まる(笑)
(あらまぁ、なんとも、薄っぺらい脂肪だこと、、、
ていうか、もはやこれ何かの嫌がらせかしら???)
心の中で苦笑いをしていることは、言うまでもない。
天気の挨拶並の頻度で聞かれるこの話題。
雑談の極意みたいな本に、掲載されてるのかしら?
と思うほどだ。
【平成29年「国民健康・栄養調査」の結果】
・20~50歳代のやせ*の者の割合は、いずれの年齢階級も10%超であり、特に20歳代では21.7%(およそ5人に1人)
・健康日本21(第二次)では、
若年者女性の骨量減少、低出生児出産のリスク等との関連があることが示されている。
【20代の細身女性の場合】
体組成を測定した彼女は、結果用紙をみるなりこう言った。
👩「わたし、もっとやせなきゃなんですぅ」
👱「そうなんですね、やせたいと思っているんですね。今日の計測結果、BMI値をみると19.5で標準です。やせる必要ないですよ✨」
BMI値 = 体重(kg)➗身長(m)➗身長(m)
18.5未満 : やせ*
18.5~25未満 : 標準
25以上 : 肥満
👩「えぇ~?でも、体重をもっと減らしたくてぇ...
え??これ、何ですか?」(除脂肪量を指差す)
👱「これは、除脂肪量(じょしぼうりょう)と言って、体重から脂肪を引いた値、つまり、筋肉や骨などのことです。」
👩「えぇ!? じゃあ、どんなに体重を減らしたくても、これ(除脂肪量)よりは、減らせないってことですか?」
👱「その通りです」
👩「ウケる~!!」
👱「食事を抜いたり、主食を食べなかったりして、一時的に体重が減ったとします。やったー!減った!と喜んでいても、実は筋肉や骨、そして水分量で減ってたらどうでしょう?」
👩「え、、、」
👱「ざんねんなダイエット法ですよね。」
👩「、、、、、。
あれ?
この筋肉量、わたし少ないってことですか?」
👱「少なめという結果ですね。
なので、必要なのは、
体重を減らすことではなさそうですね。」
👩「でも、太りたくないんです。」
👱「なるほど、太りたくないんですね。
筋肉や骨など(除脂肪量)で、体重を増やすことは、太るということでしょうか?」
👩「筋肉は、増やしたいです。」
👱「よかった。それでは、食事や主食を抜くのではなく、筋肉を作るための材料とエネルギーを揃えていきましょ。」
このように、「やせたい」「太りたくない」
にまつわる誤解を、ひとつひとつ解いていく。
「やせたい!」が口ぐせの20代細身女性のケース
~彼女に必要なのは、決して痩せることではなく、除脂肪量(筋肉や骨)をメインとして、体重を増やすことだった~
《つづく》