秋を見つけに。
肌寒くなってきたとある日曜日、朝から何もすることがなく暇だったので、本を買って、秋を見つけに行くことにした。
家を出る直前になって雨が降り、1度雨宿り。その後1時間だけ1人でカラオケに行き、本を買うために本屋を目指した。
家から自転車で15分ほどにの距離にある本屋は僕の好きなお店で、昔の建物をリフォームして昔の雰囲気を残しつつ、床は立派な杉の板が貼られている。
店主と挨拶をし、店内へ。この日の僕の目当ての本は牧野伊三夫さんの『へたな旅』という本だ。店内を探していると、1冊置いていた。目当ての本を見つけ喜び、他にも本を見ていると、益田ミリさんの『考えごとしたい旅』という本を手に取っていた。僕は旅をする話が好きなのかもしれない。最後に古本の中から吉本バナナさんの『おとなになるってどんなこと?』という本を見つけた。大人になるってどんなことか疑問に思っていた自分にピッタリと思って…この3冊を持ってレジへ行く。お会計後は元教師の店主とゆっくり話す。「最近の子はどこへ遊びに行くの?」とか「この前あんな子がお店に来てくれたんだよね」っと、何気ない会話を交わす。
お店を出ると少し肌寒く、外も薄暗くなっていた。店主に頭を下げて自転車に乗り、家までの帰り道で秋を見つける。
僕の住む街には大きな三隈川が流れている。その川を渡った先に小さな公園があり、そこを通ると紅葉の葉がたくさん落ちていた。紅葉を見つけた瞬間、胸が高鳴りポケットからカメラを出して写真を撮る。
落ち葉に満足した後は、明日の授業で使うものを買いにホームセンターへ。
これからもっと寒くなって秋も終わって、冬が来るのか…
そんなことを考えながら暗くなった帰り道を1人自転車で帰る。
2024.11.17