私はなぜ休まなかったのか、休めなかったのか
休むことに抵抗を感じるあなたへ。
今日は、休職の決断ができなかった私の経験を書いていこうと思います。
私はひどい下痢によって通勤できなくなり、休職することとなりました。それまでもいろいろな不調、例えば、不眠、めまい、頭の回らなさなどがあったのですが、それらを無視して働いた結果、身体が悲鳴をあげることとなりました。
こう書けば「早めに休めばよかったのに」で済んでしまうような話かもしれません。もし、身近にそういう人がいたら、ゆっくり休みなよって声をかけてあげると思いませんか。でも、本人が休むことを決断するのはとても難しいことです。それがなぜなのかを分解して書いていきます。
私はなぜ休まなかったのか、休めなかったのか。
大きくわけて3つ。
①休んでしまうともう二度と会社に行けなくなるのではないかという心配
②他者から遅れをとりたくないという気持ち
③自分でもどうしていいのかよくわからないという気持ち
があったように思います。
まず①について。
これは表現がすごく難しいのですが、惰性でもいいから会社に行き続けないと、もう二度と会社に行けなくなる、会社で働けなくなるんじゃないかという漠然とした不安がありました。例えば、バッテリーが弱ってる車って、一回エンジン止めたら次にエンジンをかけるのが大変じゃないですか。でもエンジンを止めなければとりあえず動き続けることができる。
#バッテリーが弱っているのを無視できる
何かをストップしちゃうと、また始めるときには気持ちを入れないと始められない。だけど、一回止まっちゃうともう気持ちが入らなくて動けなくなるから、とりあえず惰性でいいので止まらないほうがいいみたいな。そんな気持ちでした。だから休職の決断をできなかったし、その選択肢を選びたくなかったんです。
#二度と動けなくなるという恐怖に近いような気持ち
#ちなみに回復すれば間違いなく動けます
#しかも調子が悪い時よりしっかりと動けます
②について
これは、単純に休んだら、その間仕事できなくなるから他の人と差がつくことへの怯え。そして、それに加えて仕事で結果が出せないのとは違って、メンタルで休職するっていうことに、ものすごいネガティブなイメージを持っていました。心が弱い人みたいにおもわれるのが嫌だった。だから休みたくなかったわけです。
③について
これはもうどうしようもない状況なのですが、しんどいけど、いろいろな思いがあって止まれない。止まりたくない。とにかく止まりたくないけど、身体はどんどんついてこなくなるし、正常な判断が難しくなっていく、というような状況でした。
今、いろいろな悩みはあれど、身体も心も何とか健康で、日々働けるようになった私からいえば、①と②は後から取り戻すことが可能です。むしろ、①と②を恐れるのであれば、がんばりすぎずに、傷が浅いうちに休むという決断をするほうがよかったと思います。
具体的にいうと、私は、ある年の梅雨頃から体調が芳しくなくなり、夏から秋には明確に体調がおかしかったんです。でも、結局会社を休んだのはその翌年の3月でした。そこから会社の規定で最長九か月の休職期間しかなく、翌年1月に復職しましたが、本調子になるにはもう少し休職する必要があったと感じています。それは当時も感じていました。
調子が悪い状況を放置し続けると、回復に時間がかかります。それは、他のケガや病気と同じです。放っておいた虫歯の治療には時間がかかります。メンテナンスや軽度の虫歯なら、すぐに治療は終わりますよね。
もし、休職という選択肢をとることが難しければ、有給休暇で数日休むだけでも構いません。数日休んで万が一出社できなければ、それはもう少し休んだほうがいいということです。無理がきていたら、惰性で働き続けないほうがいい。それは私の経験から思うところです。
あなたという存在はたった一人です。ご自身のことをどうぞ大切にされてくださいね。
最後に、身体からのサインをスルーした私の体験談の記事のリンクを載せておきます。
あなたのうつが少しでもよくなりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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