うつからの回復には段階があると知っておく
うつって弱い人がなるものなんでしょ、結局は気持ちの問題、甘えではないのか、そんな思いで悩むあなた。そして周りからそういう目でみられているのではないかと感じるあなたへ。
今日のポイントは、病気を受け入れるには段階がある、病気を受け入れることが回復につながる、です。
うつ病は徐々に世の中に認知されるようになってきています。それでも、弱いからうつ病になる、気持ちの問題、ただの甘えなど、依然として理解を得にくい側面があるのも、また事実だと思います。
そして、病気である自分自身の中にも、こんな病気になるなんて気持ちが弱いからだ、ただ甘えているだけだとか、うつ病になった自分を受け入れるのが難しいなどと言った気持ちを持つ方もいらっしゃるのではないかと思います。
うつをよくするために必要なことのひとつ、それはうつである自分を受け入れることです。
受け入れることができれば、さまざまな変化があります。たとえば、きちんと休息をとって治そうと思えたり、どういう病気なのかをきちんと理解しようという思いであったり、治療のために何をすればよいかを考えられるようになったり。
そうはいっても、そう簡単にはいかないという方も多いと思います。実際私もそうでした。そもそも、そういう病気である自分にどこか薄々気づきながらもスルーして受け入れず、身体の調子が悪くても無視して働き続け、精神科に行くこと自体に偏見があり受診できず、結局身体が会社に行けない状態になりました。休職してからも、早く会社に戻らなければという思いばかりが先行して、しっかり身体を休めて病気を治そうという思いに至りませんでした。
#なかなか難しい問題ですよね
まず、知っておくとよいことは、病気を受け入れるには段階があるということです。
一般に、うつの回復は、否認、怒り・抵抗、受容、感謝という道をたどると言われています。
例示してみます。
否認:うつ病だと認めたくない、自分がうつ病になるはずなんかない
怒り・抵抗:なぜ自分がうつ病になるのか、なぜ自分だけこんなことになるのか、周りのせいだ、自分は悪くない
受容:そうか、自分はうつ病なんだ
感謝:うつ病になったことで気づきを得ることができた、新しい自分を発見することができた
このルートをたどるのが一般的だと思います。しかし、スムーズに行く場合もあれば、そうでない場合もあるでしょう。
ただ、回復には、受容の段階まで進むことが大事なことになってくると思います。
では、どうやって受容していけばいいのか。
ひとつは、書籍や信頼できるインターネットの情報を得ることが、自身の理解の助けになると思います。
#書籍は下園壮太先生がおすすめです
#YouTubeでは樺沢紫苑先生がわかりやすくお話しされていると思います
#インターネットは没頭しやすいのでご注意ください
#このnoteも参考にしていただけるとうれしいです
また、主治医の先生、話を聞いてくれるカウンセラーさんなどとのやり取りで深まることもあるでしょう。
他にも、同じ病気の方たちと実際にお話ししてみるという方法もあります。リワークプログラムに通う、当事者の会に参加する、などもよいかもしれません。
ご自身にあう方法で、うつを少しずつ受け入れていきましょう。
支えるご家族の方へ。
ご家族の方はとても大変だと思います。ご本人とどう接していいのかわからないという悩みもあるかと思います。また、ご家族の方自身が、否認、怒り、抵抗で止まることもあるかと思います。どうかそのフェーズでとまることなく、ご本人を受容いただければと思います。なぜなら、ご家族の支えは、本人の回復に大きな力になるからです。
ご家族の方の心労も多いかと思います。ご家族の方にも、上述の書籍やYoutubeなどで正しい情報を得ていただくことをおすすめします。また、ご本人がよければ一度診察に同席し、主治医の先生からお話しを聞いてみてください。ご本人に何が起きているかを理解できれば、気持ちも少し和らぐのではないかと思います。家族会で思いを吐き出す場もありますので、ぜひご活用ください。
この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
そして、みなさまのうつが少しでもよくなることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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