断りたいけど断れないあなたへ

今日の記事は、私と後輩とのやりとりから、断ることについて考えた記事です。
ポイントは、「断ることもあり」だと考えると楽になる、です。

復職してすぐの頃、同じ部署の後輩の送別会がありました。私は異動して数か月で休職したため、以前から知っている方を除いて、新しい部署の方とはそこまで交流がとれていなかったのですが、その後輩には彼がやっていた仕事を私が分担して引き継ぐという形でいろいろ教えてもらっていたこと、さらに教えてもらったにも関わらず私が休職することになったため、またその仕事がすべて彼に戻ってしまったという経緯がありました。
だから、送別会には行きたかったし、行かねばならないと思っていました。
でも、どうしても復職直後でしんどくて、断りました。
とても申し訳ない気持ちもあったし、情けない気持ちもありました。

当日、何か彼にできることはないかと思い、ウコンの力をプレゼントすることにしました。そのときの精一杯の自分の気持ち。彼は結構飲む方だったので、喜んでくれないかなという思いで渡しました。
彼はめちゃくちゃ笑ってくれて、「今日は飲みます！」と言って受け取ってくれました。
#今思えばもっと気が利いたことができたのではないかと思うけど
#復職直後の私には精一杯の心遣いだった

私が飲み会を断ったときの気持ち。
それは、情けなさ、申し訳なさなどなど。なんで自分は病気になって、さらに人なみのこともできなくて、お世話になった人の送別会にさえ出られないんだろうという気持ち。そして、断ることの怖さ。なんで来ないの？と思われるんじゃないか。

でも、自分の体調のことを考えると、どうしても出ることができなかったわけです。

断ること。それは、私にとって、とても勇気のいることです。
この職場で生きていくためには、この社会で生きていくためには、断ってはいけない。そういう思いを強く持っています。

でも、彼のその振舞いで、私は本当に心のそこから助けられました。

むげに断ることは、人間関係の構築において弊害になることもしばしばあると思います。でも、自分のためにも、断る必要があるときがある。そのことは知っておく必要があるのではないかと思います。

断るということに対して、申し訳ない気持ちをもつことは悪いことではないけど、ちょっと視点を変えてみましょう。

断ることは悪いこと、と考えている場合。
断る＝悪
このことが脳内で変換され、断られる＝悪、とも認識している可能性が高くなる。つまり、自分が断ることも悪いことだと考えているし嫌だと考えている。それとともに「相手から断られることも悪、そして嫌なこと」と考えてしまってる傾向が強くなります。

断る＝悪と考えている自分は、断ることが悪いと考えているのだから、相手から断られることに対しても悪という気持ちをもって過ごしてしまっているということ。

これは、他の人に何かをお願いする、頼むことに抵抗をもつということにつながっていきます。
他の人に何かをお願いする、頼むときには、必ず「断られる」という可能性が発生します。つまり、「断られる」というリスクを負うことにになるわけで、そのリスクを侵してまで頼もうと思えなくなる。最終的には「全部自分でやろう」という思考に陥ってしまう可能性が高くなります。

・自分が断ることは悪いこと、嫌なこと
・断ることは悪いこと、嫌なこと
・相手が断ることも悪いこと、嫌なこと
・悪いことや嫌なことが生じるくらいなら、お願いしないでおこう
・全部自分でやろう

こういった思考が自動的に、自分が知らないうちに完成してしまいます。厄介なのは、この思考に自分で気づくのがとても難しいことです。知らず知らずのうちにくせになっていたり、自分でやるほうがいいという正当化につながっていたりします。

全部自分でできればそれでよいのですが、仕事はなかなかそうはいきません。そもそも誰かと一緒に仕事を分担することもあるでしょう。何より、キャパオーバーになることが一番のリスクです。
自分の仕事を他の人に頼めるかどうか、は自分がしんどくならないかどうか、ということに直結します。もちろん、メンタルの病気になるかどうかにも関わってきます。

では、どうすればいいか。
まずは「断ることはあり」と考えてみてはいかがでしょうか。自分が断ることもあり、相手に断られることもあり、と考えるわけです。ただ、自分が断るときには、自分の精一杯の誠意を示すことはとても大切です。

最初に書いた後輩の振舞い。それは、私に断ったあとにリカバリーすれば、その後の人間関係が悪くなることはないよ、と教えてくれた出来事でした。
#些細なことかもしれないけど本当に救われました

今こうしてあらためて記事にしてみて、やはり彼には感謝だなと思います。なぜなら、彼の振舞いで私は飲み会に参加せず体力的な健康を得ることができただけでなく、断ったことへの罪悪感などの気持ちも払拭してくれたから。

みなさんのうつがよくなることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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