無理に自分をかえようとしなくても大丈夫~うつ病脱出のヒント~
病気を治すためには自分がかわらないといけない。いろんな記事を読んだけれど、そう書いてある。それはわかる、だけど自分にはできないように思う。しんどそうだ。そんなあなたへ。
うつ病からの回復、というよりも再発予防に関しては、自分の考え方やコミュニケーションをかえましょうというのはよく目にします。かくいう私もそういう考えで記事を書いている部分はあります。
ただし
・自分を変えるにはそれ相応の時期がある
・回復だけならそこまで自分を見つめ直さなくても大丈夫
・自分をかえるというのは時間がかかる可能性が高い
というあたりを押さえてほしいと思っています。
つまり、うつ病になったら自分をかえる必要がある。それができない自分はよくならないのではないか、と考える必要はないということです。
またあくまでも確率論に過ぎないので、別に自分をかえなくても再発しない可能性だって十分にありえます。その逆もしかりで、自分をかえても再発するかもしれません。ただ、自分をかえても再発したという場合は、まだ自分をかえることが足りなかったか、そもそもアプローチが間違っていたという可能性もあります。
このあたりがとても難しいので、結局は、自分をかえるというよりも
・自分をアップデートしていく
という考えのほうがよいかもしれません。変えたから回復するというのではなく、回復しつつ、また回復してもなお、アップデートし続けるという考え方です。
・自分を変えるにはそれ相応の時期がある
・回復だけならそこまで自分を見つめ直さなくても大丈夫
・自分をかえるというのは時間がかかる可能性が高い
・自分をアップデートしていく
このあたりを順に考えていきましょう。
・自分を変えるにはそれ相応の時期がある
うつ病になって最初の頃は必ず休息をとってください。そして必ず病院に行きましょう。食事がとれない、お風呂に入れない、朝起きられないのに夜寝付けないなど。そういった生活は休息をとることで立て直す必要があります。あなたの身体、というよりも本能がいろいろな機能をシャットダウンさせて、身を守っている状況です。
パソコンでいえばセーフモードのようなもの。
#古いですかね
パッテリーがなくなる寸前にエコモードに入ったスマホのようなもの。
#これならいけますか
つまりは、もう何もしないということが自分の身を守る最善策になっているわけです。だからこそ、休みましょう。
同様に、病院に行くことも非常に大事です。自分で行ける間に必ずいくことです。最初にいったときは、いろいろ聞かれてめんどくさかったり、医師が怖くみえることも十分にありえます。それは、外界からの刺激から身を守ろうとしているため、自分のエネルギーが枯渇寸前の可能性があるためです。だからこそ、きちんと受診して薬を飲みましょう。
病院は自宅から近い場所をおすすめします。なぜならしんどくても通えるからです。口コミは気になるかもしれませんが、あまりあてにしないほうがいいでしょう。なぜなら具合が悪いひとからみると、全員が悪いひとに見えるからです。病院、特に精神科の口コミはそこまであてにならないものと思うのがよいです。それよりもまず、家から通える病院の中で探しましょう。
・回復だけならそこまで自分を見つめ直さなくても大丈夫
しっかり休息をとり、薬を飲んでいけば、底は脱します。そして、やがては生活リズムも戻り回復していくでしょう。
自分のことを見つめ直すかどうかは、そのときに自分がどう思うかで考えてもいいと思います。
回復し、そのまま社会に戻っていくこともなんら悪いことではありません。準備万端で戻るということも難しいと思うので、徐々に戻っていくというのもひとつでしょう。
一個だけやるとしたら、自分にとって何がしんどかったかくらいは考えてみてもよいかもしれないです。
・自分をかえるというのは時間がかかる可能性が高い
・自分をアップデートしていく
うつ病などのメンタルの疾患というのは、自分の考え方やコミュニケーション、ストレス耐性について考える必要があります。メンタルの病気だけなんでそんなめんどくさいことをするのかと思う人もいるかもしれません。
でも考えてみれば、たとえば生活習慣病にかかった場合であれば、食生活の見直しについて考える必要があります。自分がどういう生活をして、何を食べ、運動をどの程度しているか、のように。
もちろん自分ではどうにもできない病気もあります。でも逆に考えてみれば、自分で考え変わることで変えられるかもしれないというのは、チャンスかもしれません。対策のしようがある病気というふうに言えなくもないからです。
#もちろん実際にそんなに甘いものではないということは
#うつになったからこそ自分でもよくわかっています
自分をかえるというのは時間がかかります。
たとえば、人からどう思われているかが気になる、としましょう。
自分はなぜ人の目が気になるのか?その理由は何なのかを考える必要があります。
たとえば、
・こどものころになにか原因があったのか
→親によく怒られていた、怒られないようにしようと思った
・社会人になってからなにか原因があったのか
→同僚に負けまいとして評価されたかった
・そもそも自分はいつからそうなったのか
→こどものことからずっとかなあ・・・
・どういうときにそれを感じやすいか
→自分が意見を言う場面、仕事で書類などを提出するとき
・それは自分にどういう影響を与えるのか
→人目がきになるので緊張して疲れてしまう、どう思われるかが気になって人に相談できない、仕事が滞ってしまう
こういった感じです。
一朝一夕にこれらを考え、対策に至ることはなかなか困難です。なので、
うつ病になり回復する→その中で少し自分のことを考え変わるべきところを変えてみる→その後は社会に戻りその中で自分をアップデートしていく。
というのが自然な流れになるのではないかと思います。
机上で考えた対処は、社会ですべて通用するとも限りません。だからこそ、未完成でもすぐに成功しなくてもいいので、自分をアップデートしながら、いかに病気にならず、自分に幸福を感じながら過ごしていけるかを日々考える必要があるのではないかと思います。
そんなに考えなくても大丈夫、時間をかけても大丈夫、とお伝えしたかったのに、やけに長くなりました。
これを読んでくださったみなさまが健やかな日々を過ごせますように。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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