復職時に異動すればどうにかなるわけではない
復職しようと思う。だけど、元の部署に戻るのはしんどい。かといって、部署を異動すると仕事内容も人間関係も変わってしまうので不安。どうすればよいのかと悩んでいるあなたへ。
今日のポイントは、自分の取り組みで何とかなるものかどうかを考える、です。
一般的に、復職するときには元の部署に戻ったほうがよいと言われます。それは、仕事内容がわかっている、職場の人間関係を築き直す必要が少ないなど、大きな変化がないからです。病気による休職明けで、大きな変化があると、それに対応するために大きなエネルギーを消費するからです。
では、元の部署に戻るのが必ず正解かと言われれば、そうでもありません。異動したほうがよい場合もあるかと思います。
復職の仕方で重要になることのひとつは、自分の取り組みではどうしようもないことが不調の大きな原因であるかどうか、です。その場合は、事実や状況をきちんと話したうえで、異動希望を申し出るほうがよいかもしれません。
たとえば、上司とそりがあわない、という状況。
これは、自分自身の物事の捉え方でどうにかなる可能性が考えられます。上司の何かが気にいらないとして、その気に入らないというのはその上司のみに適用されるものではありません。たとえば、独裁で意見を聞いてくれない上司だった場合。意見を聞いてくれない上司にあたるたびに異動しなければならなくなります。そりがあわない人は、世の中にはある一定数いると思うので、それで異動してもまた同じことが発生する可能性が高いわけです。そうであれば、自分の考え方を少し変えるという工夫のほうが機能すると思われます。
業務が異常に多い。
これは、相談しだいで何とかなるものなのかどうかで考える必要があるでしょう。自分にばかり仕事が回ってきて困っている場合は、実際にそうなりすぎないような配慮を求める必要があります。ただ、その部署が異常に仕事が多くて、みんなが病みそう、もしくはいつも誰かが病んでいるという状況である場合、それは自分の力ではどうしようもないと考えるほうが妥当です。
#そうであれば部署ではなく会社自体が問題かもしれませんが
そういった自分ではどうしようもない状況で、体調を崩すリスクが高い原因がある場合は、異動を申し出るというのはひとつの方法となるでしょう。
同僚が仕事に熱心でなく、それに腹が立つ。
これは非常に難しい問題です。自分の取り組みとして、自分の考え方を変えてみるというのがひとつ。たとえば、自分は仕事を大切にしたい、熱心にこなしたいと思っているけれど、世の中の人が全員そうとは限らない、などとその環境に適応できるように考え方を返るという方法がひとつ。でも、部署全体がそんな雰囲気で、自分はもっとバリバリ仕事をする人がいる環境で働きたいと思うのであれば、異動を希望するのもひとつです。
仕事内容が自分にどうしても向かない。
これも難しい問題ですが、どうして自分に向かないのか、何が原因なのかをきちんと見極める必要があるでしょう。事務仕事はミスが多くてどうしてもこなせない、お客さんとの商談がメインだけど人と話すことがどうしても苦手だったりするなど。これは自分の特徴をよくつかんだ上で、相談するのがよいと思います。
他にもいろいろな状況があると思います。
ひとつの観点として、自分の取り組みで何とかなるかもしれないことが原因であれば、まずはそれに取り組むことをおすすめします。なぜなら、異動しても同じようなことが起きる可能性が高いからです。ただし、自分ではどうしようもない要因であれば、異動を検討する。少し難しいかもしれませんが、その指標で考えてみるのが今日のポイントになります。
みなさまのうつが少しでもよくなることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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