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自分を変えた方がいいのか、変えなくていいのかの判断軸~うつ病脱出のヒント~

これではいけない、自分を変えなければ。と思っているあなたへ。
今のままでいい、自分は変わらなくていい。と思っているあなたへ。

今日は、自分を変えた方がいいのか、変えなくていいのかの判断軸についてお話しします。

①これではいけない、自分を変えなければ。と思っているあなたへ。

まずは、今の自分もそれでいい、と考えてみてください。とってもがんばってきた、全力でやってきた、そんな自分をしっかりと認めてあげましょう。
「こんなにがんばって仕事で成果を残して、なのに病気になってしまった。今までは何だったのか」
「仕事に家のことに全力を尽くした。でも、自分に限界がきてしまった。もうどうしていいのかわからない」
あなたは十分にがんばってきました。だから、休む時間をとっても大丈夫です。焦る気持ち、不安な気持ち、やりきれない気持ち、そういうものが浮かんでくることもたくさんあると思います。
これからどうしたらいいのかわからない、自分はまた社会や家庭に戻ってやっていけるのだろうか、という思いがあるかもしれません。
そんな思いをすべて、しっかりと休みながら癒してください。
そして、回復してきても、本当にしんどかった時期よりはまだその思いがましになっただけで、まだまだ悩むことがあると思います。そのときも、また「今までの自分はよくやった」と思ってみてください。
その気持ちを持ちながら、今後どうしていくか、と考えていきましょう。

②今のままでいい、自分は変わらなくていい。と思っているあなたへ。

その思いは、どこからきているのかを考えてみましょう。
さきほど書いた、「自分のことを認めたときに、このままでいよう」と思えたのであれば、それはそのままもっておきましょう。

もう病気がよくならないから諦めた、自分がこうなったのは他人のせいだ、会社が悪い、とにかく環境だけが悪かった、私は何も悪くない、変わる必要はないと思っている。
という場合であれば、少しだけでいいので自分の考え方を振り返ってみてください。

これまで、うつ病の方を支援するなかで、一方的に他人や会社のせいにしている場合であったり、自分は何も悪くないから変わらなくていい、と思っている人が、なかなか病気がよくなっていかないことをみてきました。また、一時的によくなっても、またしんどい日々を送っているということもみてきました。

そういう状況に陥ってしまう場合、たとえば「あなた自身も少し考え方や行動を変えてみたほうがいいと思いますよ」という話をしても、なかなか届かないのです。
#うまく伝わるといいのですが
もう少し複雑な場合であれば、その話を聞いて「それはわかっているのです」といったん理解は示しても、本当には腑に落ちていなくて、やっぱり自分以外の何かのせいにすることがあります。
「それは私を責めたいのか?」と思うこともあるかもしれませんが、そういうことではありません。

③推奨ルートについて。

これではいけない、自分を変えなければ。と思っているあなたへ。
①自分をしっかりといたわり、癒し、受け入れる
 これでいいと思える部分を作る
②変える必要があるなと思うところに限定して、自分を変えてみる

まずは何より自分をしっかりと認めてみましょう。
自分はよくやってきた、こんなことをがんばった、こんな結果を出してきた。それを思い出してみてください。うまくいかなかったという思いがたくさん出てくるかもしれませんが、まずは自分のいい部分を見直すことです。
よくない、できていない、何とかしないと、の前に、自分のいい部分を見つめてみましょう。そこをしっかりと認めたうえで、自分をしんどくさせる考え方であったり、行動であったりが何なのかを考えていく、という段階を踏むことが大事です。
できていないという思いだけで突き進むと、自分がしんどくなるばかりです。
もしあなたの目の前で、「自分はできていない、だからどうにかしないといけない」というひとがいたらどう声をかけるでしょうか。。。
自分のよいところ、自分が出した結果や成果などを自分で探すのがどうしても難しい人は、他のひとに聞いてみるといいと思います。
きっとたくさんあるはずです。

今のままでいい、自分は変わらなくていい。と思っているあなたへ。
①何が自分をそう思わせているのかを考える
 自分はもうよくならないと諦めていないか
 自分以外の何かのせいだと思っていないか
②自分が変わる必要があるかもと思うところをしっかりと考え、変える

病気はもう治らないと諦める必要はありません。開き直ってしまってもよくありません。
そして、「自分のせいではない、自分以外が悪い」と居直ってしまっても、なかなかよくなりません。
自分は変わらなくていいと強く思っている方ほど、変わった方がいいという場合がたくさんあります。
自分を責めず、他人も責めず、自分がちょうどよく、しんどくなく生きていくにはどこをどうしたらいいのか、ということを考えるくらいがちょうどよいのではないかなと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
これをお読みいただいた方が、健やかに日々を過ごされることをこころから願っています。

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