完璧主義の見直し方
できるだけ完璧にしたい!
資料を上司にみせるなら完璧なものを仕上げてから持っていこう。
相談するなら、相談事項をまとめるだけでなく、自分の提案をきちんと準備してから相談にいこう。
そんなあなたへ。
今日は、あなたが思う完璧は、誰が求め、誰のニーズをみたしているのか、をという視点から完璧について考えてみたいと思います。
資料作成を例にとってみましょう。
上司から「まずは60%の仕上がりで持ってきて」と言われたとします。
言われたあなたは
「60%というけど、上司に見せるなら自分にできる完璧なものをもっていこう」
「60%とかいうけど、出来が悪いと思われても嫌だし、完璧に仕上げたものをもっていこう」
というふうに思ったとしましょう。
そして、時間をかけてしっかりと作って、上司に持っていったとします。
その結果「よくできてるね」だったら、いいかもしれません。しかし、上司から「ここはこうじゃないなー」とか「こういうイメージじゃなかったんだよな」などと言われ「だから60%で持ってきて欲しかったんだよ」と言われたとしたらどうでしょうか。
ここでポイントになるのは2つです。
①上司は何を求めていたのか
②自分が完璧に仕上げたいのは誰のための考えなのか
①上司は何を求めていたのかについて
これは上司に聞いてみないとわかりません。
#元も子もない感があるかもですが
#でも聞かないとわからないんです
そもそも60%の出来とはどの程度のものなのか、そして60%で持ってきてほしいのはどういう考えがあってのことなのか。そのあたりを資料作成の前にすり合わせておけば、クリアになるはずです。
「ラフに作ったものでイメージを早めに共有したい」など、上司側にも考えがあってのことだと思います。
②自分が完璧に仕上げたいのは誰のための考えなのかについて
これは人によって様々でしょう。
完璧に仕上げるのがすき、上司に何か言われたくない、上司に何も言わせたくない、上司に認められたい、完璧じゃないものは上司に失礼ではないかと思う、など。
ここで重視すでき点は、自分の完璧は相手が求めるものとは違う可能性があるということです。自分にとって完璧なだけで、上司にとっては0%の可能性があるということ。
自分が完璧だと思った資料が「こういうイメージじゃなかったんだよな」のレベルの相違ならまだましです。
「いや全然違う、こんな内容じゃない」となったらどうでしょう。完璧どころの話ではなくなってしまいます。
上司がポンコツで指示が間違っていた、上司の記憶が怪しい。また逆に、自分の理解が間違っていた、などトラップはたくさんあります。それらのリスクを考えずに「自分の完璧」に頼るのは危険です。
それでも、「どうしても100%でやりたい!」と思うかもしれません。
であれば、少し考え方を変えて「相手のニーズを100%満たすにはどうしたらいいか?」と考えてみてはいかがでしょうか。今回で言えば、相手が60%でもってきてほしいというニーズに100%で応える、ということになるかなと思います。
#これこそ完璧な気がしませんか?
完璧は疲れます。
仕事を完璧に仕上げたい、と思うあなたは、他のことも完璧にしようと考える傾向が強いのではないかなと思います。
#偉そうに書いているようにみえるかもしれませんが
#私もその完璧タイプです恥
でも、それは土台無理な話なんです。
自分にもできない、至らない点があることを認めなければいけない。
またそうすることで、相手にも完璧を求めなくなります。
自分に課していることは、往々にして、他者にも課してしまいがちです。つまり、自分に完璧を課している場合、他者にもそうあるべきと思いがちだということです。自分だけに厳しく、他人に甘いということもあると思いますが、やっぱり心のどこかで自分にも他人にも完璧を課してしまいがちなんです。
完璧を、少し緩めてみませんか???
きっと楽になるはず。
これを読んでくださったみなさまのうつが少しでもよくなりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。