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#大学生
秋の訪れに将来の不安を重ねる、女子大生の話。【ショートショート】
なんだかいつもより肌寒い。
そう思いながらその日は目を覚ました。
いつもかろうじてかけてる薄い夏用の掛け布団がベッドから落ちてしまったかと思ったけれど、そうではなさそう。しっかり私の肌を守るように、首から足先までかけてある。
あと10分は寝れたのに。
私はため息するための息をためようと、鼻から思い切り息を吸った。
…あれ、匂いが違う。
驚いた私は、目をパッと開けて、窓の方をみる。
私は2度寝するの
オンライン授業でひとめぼれをした、女子大生の話【ショートショート】
「うわー、かっこいい…」
…いけない、思わず声に出てしまった。
音声はミュートになっていただろうか。…大丈夫そうだ。
ダークブラウンのベリーショート、いや、ショートウルフなのかな?
前髪は少し短めのセンター分け。
メイクは薄めだが、オレンジ色のアイシャドウをアイホールたっぷり塗っているのが艶っぽい。
顔の輪郭もシュッとしていて、これは間違いなく、美人の類にも、イケメンの類にも入る。
私はこのイ
【シナリオ】ダンス部引退ステージ、舞台裏で思いを馳せた話。
○ダンス部引退ステージ 舞台袖
ステージの上では、栞たちの後輩の2年生がナンバーを披露している。
それを眺めている、凪、琴。
琴「…クオリティ、高くない?」
凪「わかる。本当にわかる。てかみんな可愛い。上手い以前に、みんな可愛い。」
琴「凪ちゃん、オタク出てる。」
凪「いやだって!…うちらが2年生の頃、こんなに出来なかったよ。」
琴「ハチャメチャだったよね(笑)」
凪「それが良かったんだけどね(
【シナリオ】年の差恋愛の何が悪いんだろうって話。
ーはじめにー
年の差だけじゃなく、色んな形の恋愛がある。
なぜ自分が体験したもの以外の恋愛を、認めない人がいるんだろう。共感できる方に読んで欲しい。
〇大学の教室 昼休み
20人も入らない狭い教室内。
ダンス部4年の3人は、隣合わず各々バラバラに座る。
琴は無心でパンを食べ、栞はサンドイッチ食べながらスマホをいじっている。
色音はスマホの画面を一生懸命見ている。
他には誰もいない。
色音「ねぇ
【シナリオ】大学4年夏、練習後に二駅分歩いた話。
〇夏 20時過ぎ
人気の無い道を歩いている女子3人。
琴と栞は並んで歩き、その前を歩く理子は、
携帯でGoogleマップを開いている。
琴「ねぇ、理子のうなじめっちゃ綺麗。」
理子「まじ?」
琴「まじ、お団子大優勝。」
理子「やったー。」
栞「俺が理子のこと好きだったらねー、チューしてたね、そのうなじに。」
理子「ごめん、それはキモイ。」
栞「ねぇ、なんだっけ、あの、サビの振り。前出て開いた