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【怠惰力】 『メンドクサイ』 は、悪ではない

皆さん、『怠けていますか?』

怠けるというとネガティブなイメージを持たれると思いますが、
決して悪いことばかりではありません。

怠けることは、ポジティブであることもたくさんあります。

そして、

『良い怠け癖』=【怠惰力】

を高めると生活の嫌なストレスが減っていきます。


■1. やる気やモチベーションは『枯渇する』

何か新しいことにチャレンジするとき、
やる気やモチベーションに頼っていませんか?

例えば、

・今日からダイエットを始める!
・今日から禁煙する!
・今日から筋トレする!
・今日から英語の勉強をする!
・今日から毎日読書する!

などなど、

生活の中で新しく挑戦しようと思うことは
様々あると思います。

しかし!

多くの場合で
『三日坊主になる』
なんてことがよくありませんか?


そもそもやる気やモチベーションというものは
『枯渇』します。

いくら頑張ってやろうやろうと思っても
いずれは消えてなくなるものです。


それはなぜかと言えば、
やる気やモチベーションというのは
一時的な脳内物質の分泌に過ぎないからです。


やる気やモチベーションが高い状態というのは、
脳から

●ドーパミン:短期的な快楽を促す物質
●ノルアドレナリン:緊張感を高めて集中力を促す物質

この2つが大量に出ている状態です。


一方で、
人間には『恒常性維持機能』が備わっています。


恒常性維持機能とは、
『常に一定の状態を保とうとする力』
のことです。

・暑ければ汗を出して体温を一定に保とうとする。
・気持ちを落ち着かせて冷静でいようとする。

なども立派な恒常性です。


そして、
やる気やモチベーションで満ち溢れている

つまり
『脳内でドーパミンやノルアドレナリンが出まくっている』

というのは、『異常な状態』です。


となれば、
身体は恒常性維持機能を発揮して
いつもと同じ状態に戻ろうとします。


言い方を変えれば、
ドーパミンやノルアドレナリンの異常な分泌をやめる
というアクションを起こします。


するとどうでしょう?

ついさっきまで、
つい昨日まで、
やる気やモチベーションに満ちあふれていた精神状態は、

気づけばまた以前と同じように
冷静な状態に戻っていることでしょう。


しかし、
こうしたやる気やモチベーションの消失で
自己嫌悪に陥る必要はありません。


人間の恒常性維持機能から考えれば
至って普通のことです。



■2. 過去のエピソードに『継続のヒント』がある

一方で、
何か新しいことにチャレンジしたい!
という気持ちはあると思います。


新しいことにチャレンジすることは素晴らしいことです。


であれば、
最初に考えることは、


『どうやったら
 やる気やモチベーションに頼らずに
 続けることができるのか?』


ということです。


まず最初に
『どれだけ怠惰であっても継続できてしまうこと』
コレを見つけることです。


コレを見つけるヒントは、
過去のエピソードにあります。


『昔、なぜか楽しくて続けられたこと。』

コレを書き出してみましょう。


その過去のエピソードの中に
やる気やモチベーションに頼らなくても行動できてしまう
ヒントがあります。


・なんで続けられたのか?
・なんで楽しかったのか?
・なんでストレスを感じなかったのか?

こうした理由を考えてみましょう。


コレが見つけられれば、
『ストレスフリーで続けてしまう理由』
が見えてきます。


■3. 『無意識に頼る』=『継続できる』

過去のエピソードを振り返ることで
ストレスフリーな行動の理由が見えてきます。


この理由を言い換えると
『無意識的にやっていた理由』
と表現できます。


人間の精神システムには

●意識:システムの3%
●無意識:システムの97%

があるとされています。


コレは心理学や認知科学で持ち出される考え方です。


そう、
『無意識的なこと』の方が圧倒的に多いのです。


『別に努力なんてしていないけれど、
 直感的に身体が動いてしまう。』

これが無意識的行動です。


無意識的行動は、
『直感的であり、
 頑張って行動の理由を言語化しよう
 なんて気持ちになっていない』

という特徴があります。


ですから、

『振り返ってよくよく観察してみないと
 理由がわからない』

という過去の動作行動です。


何かを継続したいのであれば、
この『無意識的行動の理由は何か?』
に注目することが重要です。


どんなことなら無意識的にできてしまうのか?
どんなことなら努力や頑張りを見せなくても行動できるのか?


この質問を自分に問いかけながら
過去のエピソードを振り返って
無意識を見つけるのです。


そうやって
『無意識を頼る』のです。


■4. 『意識に頼る』=『メンドクサイ』

では逆に意識に頼るとどうなるか?
と言えば、
前述のような
やる気やモチベーションに頼った行動になります。


意識的な行動というのは、
『頑張って何かをしよう!』
といった精神状態から生まれる行動です。


何度でも言いますが、
やる気やモチベーションは枯渇します。


その理由は、人間の恒常性維持機能が作用するからです。


そしてその機能が発揮された結果、
生まれる感情が
『メンドクサイ』
です。


『メンドクサイな〜』
と感じてしまうのは、とても普通のことです。


恒常性維持機能というのは、
『常に身体を一定の状態に保ち、
 長く継続的に安定的な生命維持活動をしていこう。』

という生き物の本能によるものです。


この本能に抗うことは、かなり難しいでしょう。


したがって、メンドクサイな〜と感じるのは
当然であると認識しましょう。


そして、本能に抗うのではなく、
自然と無意識にできてしまうことに注力しましょう。



■5. 【怠惰力】を身につける


ここまで

●やる気やモチベーションは枯渇する。
●無意識に頼りましょう。
●意識に頼ると継続できない。

ということを説明してきました。


こうした、
●やる気
●モチベーション
●努力
●頑張り
●意識
頼らない力のことを
■【怠惰力】と呼んでいます。


怠惰力を身につけることの一番のメリットは
『嫌なストレスを感じなくなる』
ということです。


怠惰力を磨いて
無意識的な継続行動ができれば、


『頑張れない自分はダメだ…』
『結局また続かなかった…』
『メンドクサイことばっかりだな…』


といった精神的な疲労が減っていきます。


精神的な疲労は『自己否定』であることがほとんどです。


頼まれてもいないのに
自分を責めてしまう人がいます。


この記事を書いている私自身もそうです。


しかし、
精神的に披露するということは
何の役にも立ちません。

また、多くの科学的な研究結果が
『やる気やモチベーションは枯渇する』
と述べています。


コレは私個人の偏見ではなく、
科学的に実証された事実なのです。


ですから、
メンドクサイと感じてしまうのは当然のこと
という事実を受け止めて


無意識的に続けられることに注力しましょう。


怠惰力を磨いていくのです。


怠惰力を磨いていけば、
『無駄なストレスを感じることのない生活』
が待っています。


私自身も怠惰力を磨いている途中です。


普段の生活の中で
続けられない自分を責めてしまっている
という方は、
ぜひともこの考え方を参考にしてみてください。


ではまた!^_^






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