脱サラ一年 = 最高の一年
「It was pretty scary at that time but looking back it was one of the best decision I have ever made.(リードカレッジを辞めた時は、とても恐い時期だったが、振り返ると、今まで下した決断の中で、最も優れた物の一つだと言える。)」by Steve Jobs (Speech at Stanford University)
これは、Steve Jobsが、スピーチの中で、リードカレッジを辞めた時の心境を語った部分より抜粋したものだ。https://youtu.be/UF8uR6Z6KLc
2018年6月4日
この日は、僕がサラリーマンを辞めた日だ。
2012年4月に入社して、横浜で4年、ベトナムで2年働いた末に、鬱病を患った上での退職だった。
人生で初めて、敷かれたレールの外に飛び出す経験だったので、少し恐い気持ちもあったが、全く後悔はない。今までの人生で最良の選択であったと言える。(当時を思い出して、「Steve Jobsと同じ心境だったな」と一人感慨に耽っていた怪しい奴が僕だ。)
2018年9月には、ワーキングホリデーで、オーストラリアに渡った。
そこで出会った人々が言うには、当時の僕は凄く暗かったそうだ。自分では、もう鬱病を克服したつもりでいたのだが、まだ完全ではなかったのかも知れない。
そして、求職活動をする中で、「雇用」に対するトラウマがある事にも気付いた。
トラウマが邪魔をして、通常ワーホリの人達が通る道である、レストランジョブや、ファームジョブ、その他雇用契約を結ぶ必要がある仕事も敬遠した。
あれから約10ヶ月、異国で、一度も雇用されずに個人事業主として生き抜いたのは、一つ自信になった。この経験が、今年起業に踏み出す決断をした土壌を作ったと言える。
「旅人よ計画通りにいかない事が沢山ある」 by THE BLUE HEARTS 旅人
この歌詞の様に、全て順調に行ったかと言えば、全くそんな事はない。
オーストラリアで、家賃や食費に窮した事もあった。
でも、それら全てを含めても、控えめに言って、最高の一年だった。
オーストラリアで出会った、国籍も、この国に来た理由も、価値観も様々な、多くの人々のお陰で、素の自分で良いのだと自分に自信を持てた気がする。そして、何が起きてもあまり動じなくなった。
直近でも、日本への一時帰国からオーストラリアに戻り、バックパッカーズにチェックインする為に必要なキャッシュを降ろすため、ATMを使ったら、日本から持って来たクレジットカードがATMに吸い込まれた。NABのマネージャーに、取り出してくれるように頼んだら、規則で決められており、自分達には出来ないと言われ、オーストラリア到着数時間後に、ほぼ一文無しになる事が確定した。以前なら、やり場のない怒りの矛先をNABのマネージャーに向けて、怒鳴り散らしていただけだろう。ただ、図太くなったし、英語力もついた僕は違った。
「取り出せないのは理解したし、それはあなたのせいでもないので、もう大丈夫です。ただ、これからホテルにチェックインするのに、ボンドが必要なのと、来週の給料日まで全く生活費がないので、NABで一時的にでもお金を借りられない?」
と冷静に伝えると、マネージャーが、本部に電話をしてくれて、Over withdrawal の手続きをしてくれた。残高が0でも、一時的にお金を引き出せる仕組みの事だ。特別に、手数料も0で良いとの事だった。
このトラブルをスムーズに解決出来た時に、
「あ、自分成長したな。もう、大概何が起きても大丈夫だ」
と確信出来た。
僕の場合は、サラリーマンを辞めて良かったし、最終的に、ずっと躊躇していた起業にも踏み出す決意が出来た。
ただ、僕の経験は、他の誰かにそのまま当てはまる訳ではない。今朝Twitterを見ていたら、僕を諌めるように下記のTwitterのポストを見つけた。自分も気を付けよう。
6月4日は、僕にとって、記念日だ。
毎年気持ちを新たにする為に、カレンダーに登録しておこう。
プロフィール
田中 孝一
「英語学習の心理的・経済的ハードルを下げる」を目標に、「ブロークンイングリッシュYOKOSUKA」オンラインサロンをOPEN予定。この活動をする背景を書いた、🇯🇵🇻🇳🇦🇺日越豪を舞台にした小説「ブロークンライフ!!」を連載中。
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