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第34話_再びコンサートへ

息子は、動物達の演奏に大はしゃぎだった。
はしゃぎすぎて、座ってられず、空いている前の席へとぐんぐん進んで行ってしまった。

今度は、もっといい席取れるようにするよ…。ごめんよ、息子。

7/25にピアノコンサートへ行ったが、「4歳未満ご遠慮ください」という注意書きをよく読んでなく、主催者のご好意で入場できたが、30分と座ってられずに結局断念した。

その事を書いたら、先輩に0歳からいけるコンサートを教えてもらった。

調べると翌週の8/2に早速東京で公演がある。
この状況なので、席も余裕がある。決まりだ!と即チケット購入。

そして、8/1は結婚記念日でもあったので、お祝いランチからの演奏会という計画を立てた。

奥さんがANAの株主だったので、優待券の使えるところはないか?と探したら、インターコンチネンタルホテルとサントリーホールが目と鼻の先じゃないか。

そんな偶然も味方につけて、ホテルで豪華にランチをして、サントリーホールへ向かった。

0歳から入れるオーケストラということなので、子連れが多い。これは多少うるさくしても安心。

席はコロナの影響か一階席はそこそこだったが、二階席はかなり空いていた。

私たちは二階席の真ん中あたりの席だったが、前方はかなり空いている状態だった。

開演すると、色々な動物達が入場し、各々のポジションへ。息子は大はしゃぎしながら、拍手を送った。

曲が始まると手を叩きながら曲を聞く。前回とのギャップにちょっと涙が出そうになったが、その感動も束の間、息子が座ってられず館内を走り出した。。。

何度席に戻しても、また出て行こうとする。空いてるので、まぁいいかと通路まで歩かせ、抱き抱えて観るが、

「あっち行く、あっち行く」

と、どんどん階段を降りていく。しまいには、知らない人に抱きついたり、空いている席に座って笑ったりもう大変。

追いかけ回して、汗だくになってしまった…。

第一部が終わり、休憩20分の間に10分ずつ妻と交代で面倒見て、館内中走り回って休憩終了。第二部へ突入。

妻と二人でなんとか座らせようとしたが無理だったので、席を離れて階段でしばらく見ていた。

それでもまた立ち上がって走り出すので、自席に戻り、膝の上に乗せて一緒にリズムを取ったり、踊ったりしながらなんとか最後の曲になった。

最後の曲が終わり、アンコールでもう一曲。その時ふと、これ、単に最前列空いてるから、そこで見たいだけか?と思う。

どうせ最後の曲だし、怒られてもいいやと思って、二階席の空いている最前列に抱き抱えて連れて行った。

すると、ピタッと静かになり、ニコニコしながら、動物の名前を言い、最後の曲を聴いていた。

そりゃそうだ!

息子からすれば、チケットの座席なんて関係ない。一番近くで動物を見たかったのだろうし、なんで席空いてるのに行けないんだ?と思ったのだろう。

なんで前に行こうとすると怒られるんだ?と納得いってなかったのだろう。そこに気づかず、ただ、自分たちの席で見せることをしようとして反省。

「また来たい?」と聞くと、「また来たい!!!」と答える息子。

よし。

今度はもっと近くで見れるようにしようね。というか、空いてたら席交渉しようね(^_^;)



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