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個人的スキしたPerfectdays感想

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スキを押した映画Perfectdays感想や考察などの記事をまとめました。 随時更新予定。
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2024年2月の記事一覧

限りある毎日を、どれだけ慈しむことができるだろう。映画『PERFECT DAYS』感想

映画『PERFECT DAYS』を見ました。 淡々と流れる主人公の日常を通して、自分の人生を撫でられ…

Sarami
1年前
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男が護りたかったものとは?映画『PERFECT DAYS』を観て。

決して綺麗とは言えないアパート。 裕福とは言い難い質素な暮らし。 あまり好まれないトイレ清…

アメリカ人の夫が『PERFECT DAYS』に憧れる理由

 子供が高校生になって、親子3人で観たいという映画がずいぶん少なくなった。一人息子が小学…

【和訳】ヴィム・ヴェンダースによる『PERFECT DAYS』に影響を与えた映画9選

配給会社NEONを通じて、ヴィム・ヴェンダースが『PERFECT DAYS』を制作するにあたって影響を受…

hue
1年前
26

すべてが、その人にとっては「PERFECT DAYS」

 小学生の頃、兄が大河ドラマ好きで、当時はテレビを家族で観る時代だったから私も一緒に観て…

平山さんがずっといる

私は昨日からおかしい。 足は地面についているんだけど、くるぶしから上が空に持っていかれそ…

なおやん
1年前
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Perfect Days - ある世界線とありえた世界線、絵と地、陰陽

選ぶとは、ある一つの世界線を拾い、それ以外の展開を手放すことだ。すべての可能性を残しながら生きることができる人は、存在しない。 選んだ世界線か、手元に残った世界線か、はたまた何かによって取らされた世界線か、物語はいろいろあれど、結局はいま自分がいる世界でベストを尽くす。そのことが、その先の世界線をまた選んだり手放したりすることになる。 つくづく、人生はフラクタルだ。 平山は自分で選んだ世界の中で、ひとつの perfect daysを生きている。毎日なにかが新しく、それを愉快

2つの表情筋の話。『PERFECT DAYS』

映画『PERFECT DAYS』遅くなりましたが、ようやく観てきました。 ラスト5分! あの役所広司…

何者かになりたい人が"見た" 映画『PERFECT DAYS』

はじめに映画『PERFECT DAYS』 もはや言わずと知られた映画だろう。 ドイツ人の巨匠映画監督 …

自分にとってPerfectな日々を

映画『PERFECT DAYS』。ずっと見たいなと思っていたのだが、地元の映画館でやっと上映が開始さ…

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変わらない日々を拠り所にする尊さと儚さ|映画:PERFECT DAYS 感想

その映画には、見知った道や風景が写っていた。 建物の隙間から見えるスカイツリーも、隅田川…

映画というより、絵画だ。『PERFECT DAYS』

2024/02/18 まずは何も調べずに、見て欲しい。映画を観終わった今、 映画評論youtuberの意見…

【映画】木漏れ日という生き方-『PERFECT DAYS』における新しい労働者階級の描き方-

※この記事はネタバレを含みます。 描かれる対比この映画では様々な対比が描かれているが、主…

ミラノ
1年前
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『PERFECT DAYS』   「面影」を探すニコ。平山さん(おじさん)という「仮貌(かげ)」がつくる奇蹟の時間。 その1

 箒の音から始まり、影のなかへ  映画の始まりは朝陽。  夜明けです。  しずかにスカイツリー(木です。塔です)からの眺望が広がります。  映画は、そして暗転。なにか聞こえてきます。  しずかにすこしずつ音は大きくなっていきます。  竹箒の音が響いています。  朝です。  町がめざめているのでした。  近所の老女が竹箒で掃いています。  神社脇の道。  転じて、アパートの畳の部屋。2F。  耳のアップ。この映画の「音」をすべて聴く「耳」  耳もこの映画のキーワードのひ