死にたい気分の週末も、ユキちゃん、ブロッコリーを二つに分けようよ
全くもう。カオルちゃんが「もう死にたい」と言うので、ユキは心配してキース・ヘリング展に連れ出す。カオルちゃんとキース・ヘリングかとは思ったけれど、本人がマティスの切り絵展よりいいと選んだのだからよしとした。最近、何度かカオルちゃんはLINE電話してきて、もう死にたいよ、と言うのだけれど、ユキは本当に死ぬことはないだろうと、なぜか思っていた。六本木ヒルズの巨大な蜘蛛のアートのところにカオルちゃんは先に来ていて、ユキを見つけるとくしゃくしゃと笑った。かわいい人。いつも洗練された