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【超短編小説】消える魔球(300字)

監督は悩んでいた。
泥沼の20連敗。
これ以上の連敗は許されない。

そこに一人の投手が現れた。

投手「監督、ついに魔球が完成しました。」
監督「待っていたぞ。早速、見せておくれ。」
投手「魔球は3つあります。1つ目は200キロの剛速球です。」
監督「それは凄い。」
投手「ただ問題がありまして、この球を受けられる捕手がいません。」
監督「仕方ない。2つ目は?」
投手「次は爆発する魔球です。これまた問題がありまして、球場ごと爆発してしまいます。」
監督「仕方ない。では、3つ目は?」
投手「最後は消える魔球です。実際にご覧いただきましょう。えいっ!」
監督「あっ!」

何と投手本人が消えてしまったのである。

翌日、監督は辞任した。

【超短編小説】消える魔球(300字)

これは以前連載していた300字小説のリメイクです。

シーズンオフが近づいて

別の道を進む人も多くなってきたので

アップしてみました。

どの道に進んでも

どのみち

後悔はしない。

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