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#158 スラムダンクから学ぶマネジメント

こんにちは。ITベンチャーエンジアニこへいです。

8月13日より映画『THE FIRST SLAM DUNK』が復活上映しました。
早速、今日映画館に行ってきました。

昨年見た際にも序盤から涙が止まらなかったのですが、今回も同様に涙を堪えることができませんでした。
8月31日まで全国の約300ヶ所の映画館で上映されるということで、お時間がある方はぜひ映画館まで足を運んでいただければと思います。

さて、今日はそんなスラムダンクをマネジメント視点で見ても学ぶことが沢山あってとても面白いということを伝えたいと思います。
ネタばれを含みますので、ご注意ください。


◯スラムダンクを知らなくても面白い映画

私はスラムダンク世代で単行本も全巻持っており、何度も読み返しているスラムダンク好きの1人です。スラムダンクを読んだことがない人には『絶対に読んだ方が良い』とおすすめします。

THE FIRST SLUM DUNKは漫画を読んだことがない人でも楽しめるように、『初めて見るスラムダンク』という意図で作られたということです。
インターハイ初出場の湘北高校がこれまで3連覇を成し遂げている絶対王者の山王工業高校に挑み、ジャイアントキリングを起こそうというストーリーと、圧倒的没入感が演出された映像で、予備知識なくても十分に楽しめます。

◯スラムダンクから学ぶマネジメント

映画のレビューは他の方に任せるとして、本題のマネジメント視点で、スラムダンクの面白さを語ってみます。
(映画には表現されていないシーンも含んだ内容となります。)

相手のペースを乱す奇襲と動じない精神力

山王戦では安西先生の勝負師としての一面が散りばめられています。
常勝山王に対して「この相手は一味違うかも?」と思わせるために、奇襲による先制点を取ることを宮城と桜木に指示し、二人は見事やりとげます。
それが、「いっ!」という顔サインからのアリウープです。

これに対して山王サイドは動揺を見せます。
しかし、キャプテンで日本一のポイントガードである深津は動じない。これが王者山王において1年時からレギュラーを務める日本一のキャプテンの精神力です。

ちなみに、幼いリョータは兄ソータとの1on1で、「怖いという気持ちを表情に出すな」と格上の相手に対しても動揺が悟られない態度でいることを大切さを教えられています。
その強さの極みのような深津とのマッチアップはとても見ごたえがあります。

安西先生のメンバーをモチベートする力

後半戦は山王の伝統芸フルコートゾーンプレスによって完全に押し込まれます。
安西先生はこの状況を突破するべく宮城に「ここは君の舞台ですよ」と、自分の持ち味を出せば突破できるというポジティブなメッセージを送ります。
お前がやるしかないと圧をかけるのでなく、君なら出来ると信じていると、モチベートします。

安西先生は試合前にも山王戦に浮足立つ選手たち一人一人に声をかけ、試合に臨むための心構えを作れるようにモチベートしています。

自分のマッチアップだけが普段のスタメンとは違い、守備のスペシャリストの一ノ倉であることプレッシャーを感じている三井には、「あの山王と言えど三井寿が恐い」と自信を与える言葉を投げかけています。
この言葉で三井は臆することなく山王に立ち向かいます。

湘北というチームのストロングポイントで勝負する安西先生

「序盤は三井寿。」
と、安西先生は山王戦の戦術をチームに伝えます。
赤木と流川は1回戦の活躍からマークが厳しくなると予想し、湘北のストロングポイントである三井のスリーポイントを中心とした攻撃をぶつけます。

試合の後半には、桜木君がリバウンドとガッツを、宮城君がスピードと感性を、三井君はかつて混乱を、のちに知性ととっておきの飛び道具を、流川君は爆発力と勝利への意志を、赤木君と小暮君がずっと支えてきた土台の上に これだけのものが加わった、それが湘北だ。
とチームにチームの強さを再確認させます。
安西先生の数ある名シーンの中でもとても好きなシーンです。

総合力では明らかに格上で、十中八九山山王が勝利してもおかしくない状況の中で1戦目に勝利をもたらした名監督は、チームの強さを分析し言語化しチームが飲み込めるように伝える能力に長けています。

これが安西先生のマネジメント力の一つです。

決勝点に繋がる宮城リョータの指示

山王戦は桜木がブザービートのジャンンプシュートを決めて劇的な勝利となります。
このシュートは、試合時間が残10秒で山王の沢北に逆転ゴールを決められた瞬間に猛然とゴールに向かってダッシュする桜木に山王の3選手が引き連れられ、フルコートゾーンプレスで宮城と赤木にダブルチームをかけた際にフリーとなった流川がゴール前までボールを運びシュートモーションからフリーの桜木にパスをすることで生まれました。

ここで注目したいのが、沢北に逆転ゴールを決められた後の湘北チームの迷いのないアクションです。
最後の局面の直前に宮城はチームを集めて声をかけます。『俺たちならやれる』とチームの背中を押し、流川には『最後の局面ではフルコートプレスがくるからお前がボールを運べ』と流川に明確な指示を出していました。

最後の局面でチームが迷わずアクションするためにの声かけは優秀なリーダーのなせる業です。


ということで、涙なしには見れない名作『THE FIRST SLAM DUNK』をマネジメント視点での面白さについて紹介しました。
湘北の強さの秘密には、個性あふれるメンバーの能力だけでなく、優秀なマネージャーの存在があるというのは面白いですね。

タスクフォーカスという切り口でもスラムダンクについて語ってみましたので、こちらもご覧いただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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