35. 最高の戦略教科書〜孫子〜
こんにちは。コウです。
今回は、守屋淳さんの「最高の戦略教科書 孫子 」を紹介します。
この本は今から2500年前に書かれた孫子を元に、「戦い方」について書かれたものです。
「孫子」は現代でも絶大な影響力を持ち、有名な読者にはビルゲイツやソフトバンクオーナーの孫正義さんなどが挙げられます。
なぜ孫子の戦い方を知る必要があるのか
この本を読むメリットは、「概念を知ること」です。
例えば、何か競争に勝ちたいとか、試合に勝ちたいなどと思った時に「戦い方」を知っているのといないのでは、違いますよね。
この本を読むことで「孫子の戦い方」を知ることができます。
それは、戦国の世の中をどう生き抜いたかについての知識ですが、その概念は現代にも通じるものも沢山あります。
応用し実践する
本当の成功者は、ただ単にノウハウを知るだけではなく、応用して実践ができるといいます。
孫子の戦い方にも、現代に通じるものもあれば、そうでないものもあります。
つまり、孫子を読んで自分なりに思考し、その考え方を応用し実践することに意味があります。
孫子の生きた時代と現代では、状況が全く異なるため、孫子の考え方を抽象的に捉えなくてはいけません。
考え方を抽象的に捉える
学校でも社会でも、考えを具体的にすることが求められます。
例えば、セールスマンとして成績を上げたいのであれば、コミュニケーションの方法や、マーケティングを具体的に学ぶ必要があります。
具体的マニュアル知ることで、実際のスキルとして生かすことができます。
しかし古典の場合は逆で、現代にどう生かすかを考えなくてはいけません。
つまり、抽象的に孫子の考え方を捉えることが必要になります。
「孫子」は、競争状態での原理原則を学べる古典
現代は先が予想しにくい時代と言われています。
前まで成功していた方法が、これからも通用するかはわかりません。
つまり具体的マニュアルを持つことも大事ですが、もっとも基本的な原理原則を知ることも生き抜く上で重要だということです。
そのような原理原則を学ぶのに、孫子はぴったりの古典と言えます。
基本的な原理原則を知った上で、自分の身の回りに起きていることを、違った視点から考え、思考し、実践していくことが、戦略的な成功へとつながります。
内容
前置きが長くなりましたが、内容を一つ紹介します。
勝てる組織と将軍の条件
まず温情をかける
成果の上がるチームや組織をいかに作り上げるかーということは古代から現代に至るまで大きなテーマです。
その中で孫子は
①温情を持って教育すること
②軍律の徹底をし統制をはかること
を条件に上げています。
この2つの条件は当たり前のように思われますが、重要なポイントがあります。それは「温情をかける」ことが先に来ていることです。
リーダーとして集団を自分の思い通りにコントロールするには、どんなルールを作るかより先に、「あの人にならついていける」と思わせることが大切だということです。
例えば、この考え方を現代に当てはめると、セクハラなどの問題が上げられます。
セクハラの要件は、
「何をやったか、ではなく、誰がやったか」と言われています。
同じ手を握る行為でも、恋人なら喜びますが、嫌な上司であればすぐにセクハラになります。
つまり問題になるかならないかは、相手が自分のことを信頼していたり、愛情や心服の気持ちを持っているかどうかに尽きます。
(※セクハラを肯定しているわけでも、実践しているわけでもありません!)
勝てる組織の将軍になるのなら、兵士に温情をかけてからルールを徹底しなさい
というのが孫子の教えです。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
この本にはかなりの量の戦略がかかれていますので、目次を見て自分に使えそうな部分を選んで読むのも面白いです。
また、孫子の教えから自分の考えを発展させるのも面白いと思います。
興味のある方は是非お読みください!
ではまたヽ(^^)