【白影荘の住人】UMA-2/3
僕の頭がゆーまさんは宇宙人だという事に納得し始めたのは、持って行ったお菓子を二つ程、胃に落とし込んだ頃だった。
クロガネさんはゆーまさんと仲が良いようで、先程から一度も会話が途切れることがない。
「それにしてもゆーまがもうすぐ帰っちゃうなんて、まだ信じられないわよ」
「ぼくもだよー、でもさ、もともとそういう契約だからネ」
「契約……?」
「あ、そうか。ホウキさんは知らないのね」
クロガネさんによると105号室は宇宙人専用の貸し部屋で、半年に一回のサイクルで住人が変