不満の裏には願いがある
以前記事を書いた「ザ・メンタルモデル」のワークブックが大変良かったので、一部を紹介します。
不満とは何か
不満とは、自分が内側で求めている何かが、外側の体験において満たされていないことです。
「こうだったらいいな」という理想があるのに、現実はそうではない。
嫌なのにどうにもできない。無力だ。悔しい。
「現状を変えたい」という情熱的なエネルギーが湧き上がってきても、「どうせ無理」と無力感で前向きな行動を封じてしまう。
で、行き場を失ったエネルギーを愚痴や文句を吐き出すことで解消しようとするんですね。
でも、不満の原因は相手や外の世界じゃなくて、
自分が内側で求めている何か=願いを、どうにもできないと思い込んでいる自分自身なんです。
願いを知る
不満の裏には「こうだったらいいのに」という願いが隠れています。
私の場合、安心・安全・信頼・助け合える世界だったらいいのに、でした。
人も組織も自然界も、みんなに余裕があって許し合い協力し合える土壌ができていれば、多少の不便や痛みがあってもムキー!とはならないと思うんですよね。
ずっとピリピリして心の安寧がないから、恨んだり妬んだり疑ったり自暴自棄になったり極度に恐れたりしちゃう。
私の不満のほとんどはこの願いに繋がっています。
この本に出会ってワークをやらなければ、願いには気づけなかったと思います。
自分の手で願いを叶えてあげる
不満の「不快でネガティブなエネルギー」を願いを叶える原動力に変える。
ブーブー文句を言って発散するのをやめて、願いを叶える行動を起こす。
自分が大切にされたいなら、自己犠牲をやめる、大切にしてくれない人から離れる、自分自身を労る。
政治が変わって欲しければ、投票に行く、署名する、パブリックコメントを書く。
私は仕事の不満が多かったので、自分も相手も助かるような提案をしまくった結果、幾つか採用されて協力しあえる環境が少しずつ整ってきました。
不満を全消しすることはできなくても、自分の行動で減らせることがわかると「どうにかできるんじゃないか」と思えるようになってきます。
理不尽さに翻弄される無力な自分から、理想の世界を創造できる自分にシフトしていくんですね。
ガンジーの名言に
「見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい」
というのがありますが、まさにこれだと思います。
ワークブックの「不快な感情の扱い方」の章は、感情の仕組みと対処が簡潔にまとめられていて、感情に振り回されがちな私にはこの章だけでも大きな価値がありました。
不満の多い人生を送っている方は、ぜひ自分の奥にある願いを見つけて、理想の世界を作るほうに舵を切ってみてください。
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