霜降:移ろう秋に鶏と冬瓜の薬膳スープ
新聞紙にくるみ、日陰の風通しのよい場所で保存していた冬瓜。
どんな料理で食べようかな・・・と思っているうちに早2カ月。
思い出したように新聞紙を開いて硬い皮を切って中をみると、
まだ水分を保ってきれいな状態。
冷暗所で保存して置くと冬まで持つということから、
冬の瓜と書いて「冬瓜」。
なるほど、たしかに長期保存に向いている。
ということが、料理に迷っている間に確認できました。(^_^;)
さて。冬瓜を使って薬膳スープなど。
空気が乾燥する秋。晩秋は肺を温めて養いましょう。
冬瓜はウリ科の夏野菜で、野菜としての旬は7~9月。
薬膳の献立で考えると、津液を生じさせ喉のかわきを解消する食材。
材料は鶏と冬瓜、玉ねぎ、生姜、ニンニク、ナツメ。
そして昆布出汁。酒・みりん・醤油は適量で。
冬瓜の代わりに、時季野菜の大根やカブなど。
ナツメを入れなくても、秋の体を養う薬膳スープになります。
鶏肉だけも出汁になるけれど、
昆布出汁で作るとまさに出汁の相乗効果。
淡泊な冬瓜(湯通しの下処理)が出汁を吸って、んー味わい深い。
あれこれ考えてみるものの、
やっぱり冬瓜は出汁と合わせる料理で食べるのが
一番おいしいんじゃないかな。
出汁の味を引き立てる謙虚な冬瓜。
その個性を大いに発揮してくれます。
ススキが目にとまるようになり、やっと秋らしくなってきました。
つかの間の秋の風景・・・。