おもしろネーミングからこんな商品まで?SNSで度々話題のふりかけ「ゆかり」
こんにちは。ベトナム在住ライターの寺内です。
みなさんは“ふりかけ”、よく食べますか?
私は日本にいた時はそこまでふりかけを食べることはなかったのですが、海外に住んでからよく食べるようになりました。
さて、先日ネットニュースでこんな記事を見つけました。
みなさんはふりかけの「ゆかり」にドリンクがあったのを知っていましたか?私はこのニュースで初めて知りました!
赤しそドリンクは希釈タイプ、赤しそ飲料はそのまま飲めるストレートタイプで、爽やかな香りとほどよい酸味が特徴で、SNS上で注目を集めているそうです!
「ゆかり」をKnowns Bizで調べてみると、ふりかけジャンルの中では「丸美屋のりたま」「ごはんですよ!」に次いで、認知度・満足度ともに3位となっています。
今回はそんな「ゆかり」について分析してみたいと思います!
こんなブランドもある?分析してみてほしいなど
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今後の参考にしたいので是非気軽にコメントくださいね♪
≪Knowns Bizについて簡単にご紹介≫
三島食品 ゆかり
「ゆかり」の歴史
1970年当時、梅干の色付けのための赤しそに注目し、これを使ったふりかけが出来ないものかと三島食品が調味・乾燥し製品化したのが「ゆかり」です。当初は色、香りの良い良質な原料を仕入れるため、何度も生産地に足を運び、生産者との研究会や話し合いを行ない原料の質の向上や開発を重ねたそうです。そして業務用として大袋に詰めて販売を開始し、次第に市販用としても展開していきました。
「ゆかり」の名前の由来は、商品の色が紫色であることと、消費者との「ご縁」を大切にしたいとの思いから「ゆかり」と命名され、1960年12月10日特許庁において商標登録されました。
購入者層分析
ゆかり購入者のデモグラ構成比をみると40代前半~50代前半が多く、特に40代後半が多く出ています。
男女比ではやや女性が多いです。
「ゆかり」の7 Journeyを見てみると、認知率やロイヤル層が高めです。そのなかでやや好意的ではありますが、最近購入していない巻き戻し層も高めです。
ファネル分析では認知からの購入意向は84.2%とやや高く、また現在購買⇒リピート意向は98.5%とリピーターが多いようです。
どんな人が購入してる?
サイコグラフィックを見てみると、個人価値観は"田舎派”"アウトドア派”"時間貧困層”な方が多いです。
社会価値観は"自分より家族優先”"ワーカホリック”“トライブ重視”と、さまざまな職業や環境の方に利用されているのでしょうか。
消費価値観は"ノスタルジー消費”に次ぎ、“エシカル消費”“トレンド・限定重視消費”が高いです。
「ゆかり」のイメージ分析を見ると“家庭的・安堵的”“ベーシック・定番的”“伝統・頑固さ”が上位にきています。長年愛されている商品だからかもしれません。
また、“自然・無加工”や"ノスタルジー・懐かしさ"、"青春・甘酸っぱい"の項目はふりかけの平均イメージより高く、サイコグラフィックとも合っている結果が出ています。
では「ゆかり」はどんな販売促進を行なっているのでしょうか?
今すぐ自社・競合の顧客構造を見てみたい方へ
赤しそドリンクだけじゃない!三島食品の商品
「赤しそドリンク」も意外でしたが、三島食品の公式オンラインストアを覗くと面白い商品がたくさんありました!
ゆかり ペンスタイル
「ゆかり ペンスタイル」はふりかけを毎日持ち歩く三島豊社長のために社員が持ち歩きやすい容器を探し、静岡県の茶商が粉末茶を携帯する容器として開発したペン型容器を発見したのが始まりだそうです。 三島社長が夜のクラブでペン型容器に入ったゆかりを焼酎にふり入れたところ、店の女性たちの間で「それ欲しい」と話題になり、商品化。SNSで話題になり、一時は生産が追いつかなかったそうです!
現在はオンラインストア他、広島駅や広島県内の百貨店で購入できるそうです。
その他食品以外にも、「ゆかりエプロン」や「Tシャツ」、「エコバック」など三島食品の商品を模したアパレルや文房具などのグッズが豊富です。
種類豊富なふりかけと覚えやすいネーミング
三島食品は1970年に「ゆかり」を発売した後、1984年には青じそを使った「かおり」、2010年にはカリカリ梅を使った混ぜごはんの素「あかり」(現在はピリ辛たらこのふりかけに変更)を発売しています。3文字のひらがなと人名のような商品名からSNSで“3姉妹?”と話題になると、三島食品はそれに応えるように3姉妹であることを公式に認定しました。
2020年には「あかり」からカリカリ梅の混ぜごはんの素を引き継いだ「うめこ」を発売し、3姉妹の祖母説でSNSでまたもや話題になったそうです。
2021年2月に広島菜の「ひろし」を発売すると、“謎の男登場”と話題に。ちなみに「ひろし」は、勝手に広島菜大使を名乗り、広島菜を日本中に広める使命を背負って登場したというストーリー設定だそうです。面白すぎます…!
2024年1月に発売した3種の青菜(大根葉、京菜、わさび葉)をわさび味に仕上げた「しげき」はふりかけだけでなく、麺つゆの薬味や肉・魚料理との相性も抜群だそうです。
購入者の注目の意見でも、ふりかけとしてだけでなく、調味料としてゆかりシリーズを使っているとのコメントが多く、7 Journeyでロイヤル層やファネル分析でリピーターが多いのは日常的に「ゆかり」を使っている人が多いのかもしれません。
ちなみにオンラインストアの売れ筋商品では、「しげき」のTシャツが3位に、「しげき」自体も4位にランクインしており、こちらも既にファンがいるようです。
広告宣伝費<良い原材料
度々SNSで見かける「ゆかり」ですが、広告宣伝費はほぼゼロだそうです!
宣伝にお金をかけるくらいなら良い原材料に、という創業者の考えのもと、原材料と素材がもたらすおいしさにこだわっているそうです。新商品の「しげき」も開発チームが研究を重ねて発売されています。素材にこだわっているので新商品を出すには最低でも1年はかかるそうです。
またふりかけの通販事業は小売店で希望商品を買えない方の救済措置として始めたそうですが、事業拡大タイミングで擬人化が話題になり、ふりかけ以外のグッズコラボなどが始まったそうです。オンラインショップの他、JRや道の駅でのみ販売することで限定感もあり、三島食品の認知度アップにも繋がっているようです。ゆかり購入者のイメージやサイコグラフィックとも合っているマーケティングですね。
また巻き戻し層の消費価値観をみても、“直感消費”の他、“コスパ消費”や“コレクター消費”も高いです。トレンド限定限定消費やエシカル消費が、現在購買と違いとても低いので、そういったものでは惹きつけきれない価値観の人たちが多いのかもしれません。それよりも直感的に「良さそう!」となるような商品やネーミングが響きそうなので、味へのこだわりやグッズ強化は現在購入者以外へのアピールにも繋がりそうです。
好きなふりかけの味は?
ロイヤル層やリピーターが多い「ゆかり」ですが、認知率・満足度が3位、巻き戻し層がやや多めなのはなぜでしょう?
PR TIMESの株式会社ベストアクティ10代から60代までの100人に【好きなふりかけの味】についてアンケートによると、「たまご」と答える人が最も多い結果になっていました。
また、Knowns Bizで「ゆかり」の巻き戻し層の現在購買している商品を見ると、「丸美屋のりたま」が圧倒的に上位にきており、ふりかけで「たまご味」を好む人は多いのかもしれません。三島食品が今後「たまご味」を出したらどうなるのでしょうか?(商品名も気になりますね…!)
基本的にプラスの意見が多い「ゆかり」ですが、巻き戻し層の意見を見てみると「歯にくっつきやすい」「ふりかけのパックの底に塩がたまりやすい」との意見も見られました。今後の開発に改善があると、さらにファンが増えるかもしれませんね。
Knowns Bizを使った資料を見てみたい方へ
まとめ
「ゆかり」購入者の特徴
・40代前半~50代前半、女性が多い
・田舎派・アウトドア派・時間貧困層
・さまざまな職業や環境の方に利用される
・ノスタルジー消費・エシカル消費・トレンド・限定重視消費の傾向
度々SNSで話題になり、今回も「赤しそドリンク」で見事バズっている「ゆかり」。今後はさらに若い層のファンも増えてくるのではないでしょうか。そして「赤しそドリンク ゆかり」はこれからの暑い時期にも活躍しそうな予感ですね!
また、三島食品は2006年からふりかけの原料の自社農園での栽培と研究に取り組んおり、今後は海外展開も視野に入れているそうです!
これからの新商品や商品名にも注目していきたいですね。
筆者のひとこと
「赤しそドリンク ゆかり」、とっても気になります!そのまま飲んでも良さそうですが、お酒で割っても美味しそうです…!
ふりかけの「ゆかり」も好きなので、ぜひベトナム展開もしてほしいと思います!!
≪本記事は新しいバージョンのダッシュボードを利用しております≫
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