もう家にテレビ不要?ホームプロジェクター・ポップインアラジンとは。
こんにちは。元ファッションスタイリストで2女の母のNatsumiです。
ポップインアラジンというシーリングライト型のプロジェクターをご存知ですか?私は、2021年からポップインアラジンを愛用しています。
ポップインアラジンを迎え入れたのと同時にテレビを処分したので、自宅で"何かを見る"のはポップインアラジン一択です。寝ているとき以外ほぼずっとついています。フル活用です。
発売当初からSNSで見かけてずっと欲しくて欲しくて。ポップインアラジンは壁に投影するためにある程度の距離が必要なのですが、そのときは一人暮らしで家が狭く買うのを諦めたんです。
その後、結婚→出産と駆け抜ける道中で少し広い家に引っ越したのでやっと!念願が叶い我が家に導入されました。
今ではYouTubeなどでかなりの頻度で広告を見かけるようになり、人と話していても「知ってるー!」や「あれ欲しいんだよねー!」といった反応が増えたので、相当認知度が上がったような感覚があります。
今回は私の生活の一部と化したポップインアラジンについて分析してみたいと思います。
≪Knowns Bizについて簡単にご紹介≫
ポップインアラジンとは
照明一体型のプロジェクターと前述しましたが、普通のプロジェクターと何が違うのか?
シーリングライトとして天井につける
床やテーブルに置くスペースがいらないので広く使える。出したりしまったりの手間がない。
音が上から降ってくる。臨場感、没入感UP。
ここがいちばんの違いかなと思います。プロジェクターだと設置場所を考えたり、見るときだけ出したりと何かとめんどくさい工程があると思うのですが、見ても見なくてもいつも天井についているのでスイッチを入れるだけですぐに利用できます。
また、部屋が明るくても比較的問題なく見ることができます。(やはり暗ければ暗い方がはっきり写りますが!)
無線で飛ばせば地デジも投影できるので、うちではもうTVを撤去してポップインアラジン一本にしています。
ゲームなどができるコネクターや、卓上型のプロジェクターなども同じ会社(Aladdin X)から発売されており、必要なものは一通りシリーズで揃えられるのも嬉しいですよね。
筆者宅で投影しているサイズを今測ってみたのですが、縦約85cm×横約150cmでした。ということはテレビの65−70インチサイズということになります。(下画像参照)
それだけ大きなテレビとなるとかなり高額ですので、13万円前後のポップインアラジンはかなりコスパがいいと感じます。
(割引キャンペーンも頻繁に行われています!)
Knowns Bizを通して見るポップインアラジン
顧客データと持たれているイメージ
男女比は男性が約60%となっており、ガジェット好き男性が興味を持っていることが予想できます。
子供向けの知育系コンテンツが充実していたり、YouTubeが見られたりするので子供のいる家庭に好まれて使われる傾向もありそうです。
よって、子育て世代の30~34歳の割合がプロジェクター全体を比較して高くなっているのではないかと読み取れます。
世代別比較のグラフを見ると、やはり30~34歳の好感率と購買率が総合的に高く出ています。
10代は親が買ったりと自身が購入しないケースが多いと考えられるため購買率はほぼないですが、認知や交換については高い数値になっています。
ポップインアラジンに対するイメージとしては、"先進・テクノロジー"や"利便・合理性"などはもちろん、"期待感・ワクワク"や"ラグジュアリー・贅沢"、"リラックス・リフレッシュ"など暮らしを特別にするようなイメージもあることが分かります。
Knowns Bizに寄せられた口コミにも、機能面と暮らしを豊かにする趣旨のコメントの両方が見られました。
私も、子供が寝た後部屋を暗くしてコーヒー片手に映画を見る時間が至福の時間です!
リビングに設置しているのですが、昼間は子供達がおもちゃをたくさん出して遊びまわっており、もしテレビがあったらぶつかったり指紋だらけになったりしていたと思うので、ポップインアラジンを設置して大正解だと思っています!
ソシエタス分析
ここからは、ポップインアラジンのソシエタスクラスター分析を見ていきます。
個人的価値ではやはり"楽しいこと"が好きな"快楽思考"がいちばん上に来ています。
社会的価値に"推しで開放"という項目がありますが、これも"快楽思考"に共通する部分があると思います。
今まで気づきませんでしたが、確かに推し活に最高ですよね。
推しを壁に写しスリスリ(、、、はしないか?笑)、推しの声が天から降ってくるのですからたまらないでしょうね!!
最近はYouTubeでプレミア公開みたいなものも多いので、大画面でライブを見れたら最高です。
そしてAladdinXのHPでもまさに「推し活のすすめ」というブログがありました!
本人不在の誕生日や大画面でのゲームなどさまざまな”オタク活動”について紹介されています。
また個人的価値の"強心臓"や消費的価値の"イノベーター消費"などが高い値を示していますが、新しいものやシステム、テクノロジーを取り入れることに抵抗があまりない顧客が多い傾向があるのかもと思いました。
人気を裏付けるPR力
新しい商品なだけにSNSでの宣伝力が強く、この点は他社のプロジェクターより優れている点だと思います。
タグで検索をすると英語と日本語のタグ合わせて2.8万件以上出てきました。(9/28時点)画像にあるようにプレゼントや割引のキャンペーンも頻繁に行われています。
AladdinX公式のインスタアカウントも6万のフォローがついていました。(9/28現在)インスタ以外にもX(旧Twitter)やFacebook、公式LINEなどSNS環境が充実しています。
ポップインアラジンを認知している人のSNS利用率は83.2%ととても高く、AladdinX社のPRがしっかり認知につながっていることが分かります。
BenQとの比較
BenQとは台湾の電気機器メーカーで、プロジェクターだけでも下画像のように、法人用、学校用、ゲームに特化したものなど様々な種類を出しています。
Knowns Bizのプロジェクタージャンルにおいて、ポップインアラジンの次に認知率が高いのがBenQでした。
男性が約70%とポップインアラジンよりも高い割合を示しています。
前述したようにゲーム用もあったり、より"ガジェット感"が強いこともあり、ポップインアラジンよりも男性に好まれているようです。
婚姻有無や子供有無に関してはポップインアラジンより若干未婚や子供なしの割合が多い結果となりました。
このことから、子供向けのサービスを提供しているポップインアラジンより。独身男性の割合が高いと分析できます。
また、2018年に登場したポップインアラジンよりも歴史の長いBenQの方が、50~54歳まで幅広い世代に利用されているようです。
会社で使っていて親近感があるため自宅でも、というような方もいるかと思います。
ソシエタスクラスター分析ではポップインアラジンとの共通点よりも相違点が目立つ並びになっていると感じました。
ポップインアラジンでは"どんぶり勘定"で、気にしないなど大雑把や細かくないような印象を受ける項目がありましたが、BenQのソシエタスにはそういったワードはなく、"理論重視"や"立場固定観念"など、ちょっと堅いような印象を受けました。
共通点は"時間にルーズ"や"推しで開放"などで、楽しみ方は同じなのかなと思い少しほっこりした気持ちになりました笑
ただ、BenQには"自己満完結"や"自己満消費"という項目入っており、独身男性が多いというお話もしましたが、「自分が使う」ことを目的とした顧客が多いと考えます。
BenQは国別でいくつもインスタアカウントを立ち上げていました。
日本以外は台湾、香港、アメリカなどがあり北米版は画像のようにかなり男性ターゲット感のあるアカウント(ゲームやコーディングなどテクノロジー系の内容が多い)、台湾や香港はプロジェクターやライトの内容も多く日本とアメリカの間といった印象でした。
日本のアカウントは上画像のように淡い色で子供の写真が多く、ライティングに関する投稿内容のみのアカウントです。
国別アカウントの他にBenq_lightingというアカウントもあるので、プロジェクターとライティングは社内でもある程度差別化されているのかもしれません。
フォロワーは北米版で約4万、台湾が約1800、日本版は1万弱です。(9/28現在)SNSについては成長中といった感じでしょうか。
ここで疑問が湧きますね。。
日本のインスタではなぜ照明の専門アカウント的な運用なのでしょうか?
日本でもシェア2位につけているBenQですが、一般に向けてSNSで広告を売っている様子はみられませんでした。
AmazonのベストセラーのランキングをみてもBenQは入っていません。
よって個人ではなく、法人をメインターゲットとしてビジネスをしていると考えられると思います。ただ今後、ホームシアター需要は日本でも広がると思うのでBenQがもっと一般市場に参入してくるのか否かというのも注目したいところです。
ちなみに、ポップインアラジンは価格帯が高いこともありベストセラーのトップ5にはランクインしていませんでしたが、しっかり画面上部に広告が出てきました。抜かりない!笑
SNS利用状況の分析結果では、BenQの表示を「認知あり」に設定した時には79.4%とポップインアラジンより低いパーセンテージですが(ポップインアラジンは83.2%)「現在購買あり」=顧客に絞ると95.2%となります。
これはポップインアラジンの顧客で絞った時の数値より高い結果です。
BenQプロジェクターは日本ではSNSでのPRに注力しているわけではなさそうですが、顧客はSNS利用者が多く、情報収集を自らしているとも考えられます。
プロジェクターに興味関心があり、SNSなどで検索し、最終的に購入まで進む人が圧倒的に多そうです。であればSNSに注力することで、より潜在的にプロジェクターを求めている人の関心を得られればより顧客が増えるのかもしれませんね。
ちなみに私は今寝室にもプロジェクターが欲しいのですが、天井に投影できるものを探しています。その中ではBenQのモバイル型のものが有力候補です!
完全に寝っ転がって観たいという"究極のだらけ欲"なのですが、この記事を書いていて最近収まっていた物欲が沸々と、、、笑
今すぐ自社・競合の顧客構造を見てみたい方へ
ホームシアターの未来市場
上記引用は、ここ数年でプロジェクターの市場がどんどん大きく成長していることがわかる資料です。
コロナでおうち時間が増えたこと
それによりDIYなどが流行、壁掛けテレビがキーワードとして浮上し、テレビはインテリアに溶け込むことを良しとする価値観が浮上したこと
動画コンテンツを見る時間が圧倒的に増えていること
動画サブスクサービスの台頭
さまざまな要因が絡み合い、プロジェクターはホームシアターとしてではなくテレビを買う時に選択肢として上がるくらい(テレビにはまだ及ばないが)身近なものになりつつあります。
企業間の競争も激しく、テクノロジーは進歩し、価格は下がっているというのも、家庭に導入しやすい理由のひとつです。
今後この流れは加速しプロジェクターマーケットはもっと活性化することが予想できます。
ポップインアラジンはシーリング型という点で差別化ができていますし、宣伝も上手く、ブランディングも成功しています。これからどんどんシェアも拡大していくのではないでしょうか。
まとめ
ポップインアラジンの顧客の特徴
・ファミリー層に支持されており、子供がいる家庭にも人気
・男性の割合が6割で若干多い
・快楽思考で、新しいものを取り入れるのが好き
ポップインアラジンのイメージ
・ハイテク
・日常を特別にしてくれる
・便利、合理的
他者との差別化
・子供向けのコンテンツの充実
・狭い家でもプロジェクター生活が叶う(シーリングライト型)
・SNSでのPRに力を入れている(キャンペーンなども含む)
2018年に発売開始したまだ新しいデバイスのポップインアラジン。
プロジェクターもどんどんバージョンアップしており、周辺機器も続々と増えています。急成長中のホームプロジェクター市場で、どこまで躍進していくのか?先が楽しみです♪
筆者のひとこと
プロジェクターといえば、私の行っていた専門学校はプロジェクターを多用する学校だったんです。
作品を作る課題が出る授業が大半で、その作品をプレゼンするときにプロジェクターを使っていました。
そのときは必ず教室を暗くしてたし、一般的なプロジェクターのイメージはやはり暗くないとほぼ見えない。
というのがあったので、ポップインアラジンが明るい部屋でも見えることに自分の中で結構衝撃を受けたのを覚えています。
自分で言うのもなんですが、わたしは学生の時は割と優等生タイプだったんです。
真面目に予習して授業にのぞんだり、提出物は求められたこと以上のことまでやってプラス点を狙ったりとか笑
テストも高得点を取ることに喜びを感じていたし、今思うとなんであんなに成績とることに注力していたのだろうと思うほどです。笑
でもひとつ、とても苦手なことがありました。
それはプレゼンです。
人前で話すことが、小学生の頃からずっと苦手でした。
緊張して頭が回らなくなってしまうんですよね。
だからもっと自信がなくなってしまう。
というループでした。
そこで、少しでも不安要素を減らすために台本を書くようになりました。
前もって言いたいことを文字にして、それを、何度も音読して暗記して発表する。本番はお守りがわりに台本を持っていき、なるべく見ないで話す。
そんな風に対策をして、やっと人並みに?プレゼンができるようになりました。まだまだ苦手意識はあるんですけどね。笑
実はこの経験がライターの仕事をするひとつのきっかけにもなったと、今になって感じます。
台本を書いたりする中で、文を書く事が楽しく感じるようになったんです。リサーチをしながら、構成を考えたり、その中でまた学びや発見があったり。
文章を書くことで自分の考えがまとまり頭の中がスッキリする感覚も好きです。
「学校は嫌なことや苦手なことにどう向き合うかを学ぶ場所」とどこかで聞いたことがありますが、わたしは偶然にもいい向き合い方ができたなと嬉しく思っています。
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