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そんなこと言えないけど
「不安も悲しみも常に携帯していて、
だけど楽しくて仕方がなくて、目に光がちゃんと宿っているような日々がほしいだけなんだけど」とか、
「春と冬の間の夕方の気持ちとか、秋の昼間の気持ちとか、全部おんなじだと思ってたんだけどね、違うってことに気がついたんだ。
全部、違うの」とか。
ただ言いたいだけの話を、脊髄反射で話している彼はゆっくりと家具屋の電気コーナーを歩く。
どうやら机のランプが壊れて買い替
愛された記憶にも、触れそうで触れないな
それは、夜の空に、宇宙ステーションが肉眼で見えた日のことだ。
はたまた、朝が夕方みたいだった日のこと。
日常がごちゃごちゃしていて、整理がつけられていなかった。
が、昔からいつもそうだということも分かっていた。
そういうときは、脳にある煎餅のようなかたまりが、ぱんっと弾けそうになる。
(雪の宿だったら、弾けても雪みたいで、きれいかもしれない。)
頭の中がいつも言葉で溢れていて、うるさくて仕方な
だからさ、泣いてもいい?
彼はいつも余裕そうだった。
歩いているときもリズムに乗っているみたいだし、話しているときも僕の目を見て、優しい顔で笑う。焦るべきときも、大丈夫だよ〜と言い笑っていた。
僕とは真反対だった。なぜなら僕はいつも早歩きだし、相手の目が見れなくて、おしぼりばかり触っている。焦るべきときは、いつだって額に汗が滲んでいた。
しかし、そんな彼には、実は余裕なんて1ミリもないことも分かっていた。だから見てしまうの
コッペパン、半分ちょうだい。
「ウルセェ!!!!!!!
バ、ババア!!!!!!
もう、知らない!!!!!!!!」
百合亜は家を飛び出した。もちろん、行くあてはない。
ひとしきり走ると、咳き込みながら走る速度を緩め、立ち止まった。
「あーあ。またやっちゃった。」
河原に座り込み、空を見上げながら百合亜は呟いた。
"だって、しょうがないじゃない。
田中くんと付き合っちゃダメなんて、あんまりだよ…。お母さんは誤解し
三軒茶屋のバーの3分間
「きっと、あれですよね。一輪車に乗れる人がいいんですよね。わかりますわかります。」
と、彼女は瞳を揺らし、ちらちらと僕の目を見ながら言った。
「うんそうだね。一輪車にうまく乗れる子が好きかな。」
僕はそう答えた。
「分かりました、じゃあー
友達で。
友達でお願いします、私たち。」
彼女はカクテルの入った浅いグラスの縁を、人差し指でなぞり、それを見つめながら答えた。
友達なんてあるのだろう
じゃあ夢を、言語化してよ
なりたいものになるべきなのに、二の足を踏んでしまうのは私だけだろうか。
キャリア支援センターに言えなかった夢を毎日のように想い続けている。
夢と言っているうちは叶えることができなくて、手に届きそうになるとそれは自然と目標になるらしいが、そんなのも適用できないくらいには、時代がすごい速さで変わっているよな?
"じゃあ夢を、言語化してよ"
なんて言われた時に、私は何て言うのだろうか。
分からないくら