愛された記憶にも、触れそうで触れないな
それは、夜の空に、宇宙ステーションが肉眼で見えた日のことだ。
はたまた、朝が夕方みたいだった日のこと。
日常がごちゃごちゃしていて、整理がつけられていなかった。
が、昔からいつもそうだということも分かっていた。
そういうときは、脳にある煎餅のようなかたまりが、ぱんっと弾けそうになる。
(雪の宿だったら、弾けても雪みたいで、きれいかもしれない。)
頭の中がいつも言葉で溢れていて、うるさくて仕方ないのも相変わらずだった。
相手に対して投げかけた言葉は、必ず自分に返ってくると分