紺野水辺

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最近の記事

誰の練習だっけ

次男がソフトボールのチームに入りました。 放課後バッティングの自主練をしたいから、お母さん付き合ってと言われました。 息子が小さいころに少しキャッチボールに付き合ったことはありますが、もう私が相手になってあげられる気がしません。 「お母さんには難しいかも」と言うと、テレビである選手のお父さんは本で野球のことを勉強して子どもに教えていたという話。 「子どもがソフトボールのチームはいったんだからお母さんもがんばらないと。はい、公園いくよー」 断れません。次男と近くの公園へ。

    • つめきりやさん

      5才の娘は爪切りが好きです。 左手はいつも自分で切ります。 「あぶないからおかあさんがきるよ」 といっても、 「だいじょうぶ。やりたい。」 と自分で進んで切っています。 私が言う前に伸びているのに自分で気づくところもすごいです。上のお兄ちゃんたちは言ってもなかなか切りたがらないので、本当に不思議です。 今朝も登園前に 「つめきらなきゃ」 と左手の爪を切り始めました。 「〇〇ちゃん、つめきりじょうずだねー」 としみじみ言うと、 「つめきりやさんになれる?」 と言うので、

      • ほんとうのピンク

        娘のランドセルが届きました。 その日はランドセルにもお布団をかけて、ランドセルのそばで横になりました。暗くするときにこわくないかランドセルにも聞いていました。 娘のランドセルはピンク色です。 長く背負うから、もう少しお姉さんぽい色は…と茶色や赤も勧めましたが、娘の1番好きな色はピンク。 じゃあ、せめて、薄めのピンクは…とピンクの中でも落ち着いた色を勧めてみましたが、 「これは、ほんとうのピンクじゃない。〇〇ちゃんはほんとうのピンクがいい。」 としっかりとした口調で言わ

        • お姉ちゃん

          5才の娘とスーパーに行きました。娘は小さくてちょこちょこ隙間を縫って先に行ってしまうので迷子にならないかハラハラ。 買う物を揃えていち早く帰りたい私。 探検が楽しい娘。 「お母さんについてきてね」「うん」と言っても数秒後には気になる棚に吸い込まれています。 ちょろちょろしてたら人にぶつかっちゃうなーと焦りつつ、「まいごになるからついてきてね!」と少し強めに言うと、娘が何か重そうに抱えていました。 「お母さん、牛乳、おうちに1本しかないからもう1本」 「そっか、そうだね。ありが

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        • 子どもとの暮らし
          24本
        • 短歌
          1本

        記事

          あさかつ

          小学生の長男と次男が、保育園児の末っ子の娘をうらやましがっています。 「小学生がこんなに勉強するんなら、もうちょっと保育園生活満喫しとけばよかったー。あーあの時にもどって遊びたい。帰っても宿題あるし。朝活しないと時間が足りない!」 確かに長男と次男は私より早く起きてリビングに行くことがあります。次男は将棋ウォーズをしている様子。 長男は何してるのかな。 「朝活って何してるの?」 「テレビを見たり」 「何のテレビ見てるの?」 「ラジオ体操がテレビでやってるからそれを見てる

          きらいな授業

          3年生で習字が始まった次男。 初めての習字の日、「漫画ですか…!」と思うくらいに、服に墨をたくさん付けて帰って来たので笑ってしまいました。 「お母さん、〇〇くんのいちばんきらいな授業は、習字!」 聞くと、小筆で名前を書くのが難しくて、なかなか作品が出来上がらなくて昼休みまで書いていたそうです。 小筆難しいよね。 持たせた半紙のパックがかなり減っていて、 「足りなくなるかと思ったー!」 と笑っていました。 お兄ちゃんの半紙は1パック買ったらだいぶ持つのですが…笑。 次男

          きらいな授業

          幻の美容室

          釣りに行くために車に乗っていた道中。 車窓から、「いちりんの花」と、ガラスにシックなレタリングの文字を見つけました。 美容室の名前でした。 隣にいた5年生の長男に 「ねーねー、『美容室いちりんの花』だって…!いいよねー」 と教えると、 「いーねー」 と共感してくれました。 「どんな美容師さんか気になるよねー」 「会ってみたいよね。ぼくが美容室するなら何の名前にしようかな。…えーと、あ、『バード』にする!」(鳥好きなので) わいわい話していると、3年生次男も話に入ってきて

          幻の美容室

          心配してもらう

          薬局に行ってみて、病院の処方箋に書かれた薬の在庫が無いことが、たまにあります。 受診した病院のすぐ近くの薬局ならそういうことは少ないのですが、方向音痴な私は初めての場所で最短距離の薬局を見つけ損ねて、中途半端な距離の薬局にたどり着いてしまったのでした。 この日は、「8日分ならあるのですが、足りない分は明日入荷します」とのことだったので、残りはあとで取りに行くことに。 いつも通っている忙しそうな薬局とは違って、何だか和やかな薬剤師さんたちがそろった薬局。ここにまた行くならい

          心配してもらう

          離れて見る

          3年生の次男が、春休みに将棋の合宿に参加しました。 初めて1人での外泊で、大丈夫かな?と不安もありましたが、とても楽しんだようで、ちょっとお兄さんの顔になって帰って来ました。 聞くと、詰将棋やトーナメント、プロ棋士の先生の講義と、将棋尽くしのスケジュールの中で、空き時間も仲良くなった子とずっと将棋をしていたそうです。 普段私が将棋の相手をしても、弱いので子どもから教えてもらうばかり。クラスでは将棋を広めようと、折り紙の手作り将棋セット(折り紙を駒の形に切って中にティッシュ

          離れて見る

          おねえちゃん

          公園で娘と遊んでいたら、2歳くらいの男の子が滑り台の上で通せんぼしています。 その滑り台を滑りたいのでじっと待つ娘。 気まずいので娘を他の遊具に誘ってみましたが、まったく聞く耳を持ちません。 すると、男の子が白くてもちもちのかわいい顔で 「じゅんばん!じゅ、ん、ば、ん!」 と、舌足らずにとても怒っています。かわいい。 じっと待つ娘。 「すべっていいよー。どうぞー。」 と私が男の子に言ってみたら、 「だまって!」 とおこられてしまいました。 ぼくたちのもんだいなんだから、く

          おねえちゃん

          「お疲れ様です」

          初めて乳がん検診に行きました。 近所の大きな病院が数年がかりでリニューアルしたばかりなので、中を見てみたいというミーハーな気持ちで、そこで受けることにしました。 検査結果は自宅に郵送されて来るそうで、まず、そのための切手代を払います。 私の次に並んでいた方が、84円を出すのに苦労されているな、と思ったら、外国人の方でした。 その方のスタッフさんへの「ありがとうございます」の笑顔がとても素敵でした。 この病院のマンモグラフィは、なるべく痛くない最新の機械で行っていると聞い

          「お疲れ様です」

          10才の

          10才の節目の作文を発表する授業参観がありました。 息子は、いまいろいろと好きなことがあって、夢がたくさんあると言っていました。中でも1番なりたいのは科学者だそうです。理系科目が苦手だった私には考えられないことだなぁと思います。 作文を聞いたら、今までの息子のいろいろな様子が思い浮かびました。 小さいころはよく図鑑を読んでいる子でした。 特に鳥は詳しくて、少し古い図鑑を見たりすると、今の研究ではこの分類は変わっている、と教えてくれたりして、いつの間にか大人より遥かに詳しくな

          『10にんのせんにん』

          図書館で子どもに借りて面白かった本。 修行していた優しいせんにんのおじいさんが、困っている人の声を聞きつけて、助けてあげるお話です。 仕事中に具合の悪くなった郵便屋さんの配達を代わってあげます。自分の毛を抜いて、9人増やして、手分けして配ります。孫悟空方式ですね。 こちらが困っていることに遠くから気づいて声を掛けに来てくれる優しい方っていますよね。普段の修行の賜物の優しさを分けてもらっているんだな、と思います。 最近、子ども3人から同時に話しかけられて、全然交通整理でき

          『10にんのせんにん』

          ずっと起きてるのかな

          お雛様を出しました。いつも3月になる直前に慌てて出すのですが、今年は少し早く気づけました。 少し高いところに出したお雛様。保育園から帰った時は100センチの身長の視界には入らなかったようで、夜になって、「あっ!!」と見つけてとってもうれしそうでした。 何度もオルゴールを巻いてひな祭りの歌を歌う娘。時々間違えて替え歌の方(あかりをつけましょばくだんに〜)を歌いそうになって笑っています。 「そろそろ寝よっか。今流れてるのが止まったら終わりにしよう」 オルゴールが静かに止まると「お

          ずっと起きてるのかな

          変わってもいい

          20代の頃などは、自分に一貫性がないことに気づくと恥ずかしいと思っていました。誰かの言葉にすぐ影響されてしまっているな、と落ち込んだり。自分が持っている信念(それがあったのかもあやしいですが…)に外れたことをしたら、気持ち悪いと感じていました。成長はしても芯は変わらないことが大事だと思っていた。 でも、今は、もうそんな風に思っていなくて、変わっていくのが当たり前で、歳をとって精神的にも肉体的にも変わっていかざるを得なくて、芯から変わることもあるって思います。それを受け入れた

          変わってもいい

          笑う理由

          4歳の娘と一緒に笑い合う時間が増えました。 娘が言ったことやしたことが面白かった時、絵本で面白い箇所を読んだ時、一緒に笑い合います。 少し前まで、このことが少し難しかったのです。 娘の言葉遣いや仕草がかわいかった時、大人が笑うと、娘の顔は一瞬で曇り、私の服の裾を引っ張って隠れてしまっていました。 注目されて恥ずかしいし、一生懸命したことなのに笑われて悲しいという気持ちが大きかったのだと思います。 そのことに気づいてからは、娘のしたことがかわいいと思って笑うことを娘の前では我