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子どもとの暮らし

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3行日記

3行日記

娘が最近よくしてくれる遊びが、
「おかあさん、め、つぶって!」
と言って私が目を閉じている間に何かしてくれる、というものです。
「め、あけていいよ!」
と言われて目を開けると、お菓子が手のひらにのっていたり、指輪が指にはめられていたりして、私の背後に隠れている娘が、くすくす笑いながら、ぎゅーとしてくれたりします。
イケメンすぎる。

ポケットにコケ

ポケットにコケ

小学校で椎茸を育てる授業のお手伝いに行ってきました。
クヌギの木に椎茸の菌をうえつけて2年後に収穫するそうです。今回は、椎茸のプロの方に穴を開けてもらったクヌギの木に、子どもたちが菌の入ったチップを木づちでコンコン打ち込む作業でした。コマ打ちというそうです。

息子の他にも何人かの子のコマ打ちをお手伝いしました。
話しかけるといろいろ話してくれる子、もくもくと作業する子、礼儀正しい子、いろんな子が

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さすがに

さすがに

もう年長の娘ですが、登園前にまったく言うことを聞いてくれなくなる瞬間が今もけっこうあります。
さっきまで行く気満々だったのに、急に液体になったみたいに床に広がったり、玄関まで来たと思ったら突然探し物をし始めたり。しかも探しているのはそんなに興味がなくなっていたはずのおもちゃだったりします。
自分に余裕がないときと重なると、本当にイライラしてしまって、あとでよく自己嫌悪になります。

つい最近も、さ

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誰の練習だっけ

誰の練習だっけ

次男がソフトボールのチームに入りました。
放課後バッティングの自主練をしたいから、お母さん付き合ってと言われました。
息子が小さいころに少しキャッチボールに付き合ったことはありますが、もう私が相手になってあげられる気がしません。
「お母さんには難しいかも」と言うと、テレビである選手のお父さんは本で野球のことを勉強して子どもに教えていたという話。

「子どもがソフトボールのチームはいったんだからお母

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つめきりやさん

つめきりやさん

5才の娘は爪切りが好きです。
左手はいつも自分で切ります。

「あぶないからおかあさんがきるよ」
といっても、
「だいじょうぶ。やりたい。」
と自分で進んで切っています。

私が言う前に伸びているのに自分で気づくところもすごいです。上のお兄ちゃんたちは言ってもなかなか切りたがらないので、本当に不思議です。

今朝も登園前に
「つめきらなきゃ」
と左手の爪を切り始めました。

「〇〇ちゃん、つめきり

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ほんとうのピンク

ほんとうのピンク

娘のランドセルが届きました。
その日はランドセルにもお布団をかけて、ランドセルのそばで横になりました。暗くするときにこわくないかランドセルにも聞いていました。

娘のランドセルはピンク色です。
長く背負うから、もう少しお姉さんぽい色は…と茶色や赤も勧めましたが、娘の1番好きな色はピンク。

じゃあ、せめて、薄めのピンクは…とピンクの中でも落ち着いた色を勧めてみましたが、

「これは、ほんとうのピン

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お姉ちゃん

お姉ちゃん

5才の娘とスーパーに行きました。娘は小さくてちょこちょこ隙間を縫って先に行ってしまうので迷子にならないかハラハラ。
買う物を揃えていち早く帰りたい私。
探検が楽しい娘。
「お母さんについてきてね」「うん」と言っても数秒後には気になる棚に吸い込まれています。
ちょろちょろしてたら人にぶつかっちゃうなーと焦りつつ、「まいごになるからついてきてね!」と少し強めに言うと、娘が何か重そうに抱えていました。

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きらいな授業

きらいな授業

3年生で習字が始まった次男。
初めての習字の日、「漫画ですか…!」と思うくらいに、服に墨をたくさん付けて帰って来たので笑ってしまいました。

「お母さん、〇〇くんのいちばんきらいな授業は、習字!」

聞くと、小筆で名前を書くのが難しくて、なかなか作品が出来上がらなくて昼休みまで書いていたそうです。
小筆難しいよね。

持たせた半紙のパックがかなり減っていて、
「足りなくなるかと思ったー!」
と笑っ

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幻の美容室

幻の美容室

釣りに行くために車に乗っていた道中。
車窓から、「いちりんの花」と、ガラスにシックなレタリングの文字を見つけました。
美容室の名前でした。

隣にいた5年生の長男に
「ねーねー、『美容室いちりんの花』だって…!いいよねー」
と教えると、
「いーねー」
と共感してくれました。

「どんな美容師さんか気になるよねー」
「会ってみたいよね。ぼくが美容室するなら何の名前にしようかな。…えーと、あ、『バード

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離れて見る

離れて見る

3年生の次男が、春休みに将棋の合宿に参加しました。
初めて1人での外泊で、大丈夫かな?と不安もありましたが、とても楽しんだようで、ちょっとお兄さんの顔になって帰って来ました。

聞くと、詰将棋やトーナメント、プロ棋士の先生の講義と、将棋尽くしのスケジュールの中で、空き時間も仲良くなった子とずっと将棋をしていたそうです。

普段私が将棋の相手をしても、弱いので子どもから教えてもらうばかり。クラスでは

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10才の

10才の

10才の節目の作文を発表する授業参観がありました。
息子は、いまいろいろと好きなことがあって、夢がたくさんあると言っていました。中でも1番なりたいのは科学者だそうです。理系科目が苦手だった私には考えられないことだなぁと思います。

作文を聞いたら、今までの息子のいろいろな様子が思い浮かびました。
小さいころはよく図鑑を読んでいる子でした。
特に鳥は詳しくて、少し古い図鑑を見たりすると、今の研究では

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おねえちゃん

おねえちゃん

公園で娘と遊んでいたら、2歳くらいの男の子が滑り台の上で通せんぼしています。
その滑り台を滑りたいのでじっと待つ娘。
気まずいので娘を他の遊具に誘ってみましたが、まったく聞く耳を持ちません。

すると、男の子が白くてもちもちのかわいい顔で
「じゅんばん!じゅ、ん、ば、ん!」
と、舌足らずにとても怒っています。かわいい。
じっと待つ娘。

「すべっていいよー。どうぞー。」
と私が男の子に言ってみたら

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ずっと起きてるのかな

ずっと起きてるのかな

お雛様を出しました。いつも3月になる直前に慌てて出すのですが、今年は少し早く気づけました。
少し高いところに出したお雛様。保育園から帰った時は100センチの身長の視界には入らなかったようで、夜になって、「あっ!!」と見つけてとってもうれしそうでした。
何度もオルゴールを巻いてひな祭りの歌を歌う娘。時々間違えて替え歌の方(あかりをつけましょばくだんに〜)を歌いそうになって笑っています。
「そろそろ寝

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笑う理由

笑う理由

4歳の娘と一緒に笑い合う時間が増えました。
娘が言ったことやしたことが面白かった時、絵本で面白い箇所を読んだ時、一緒に笑い合います。
少し前まで、このことが少し難しかったのです。

娘の言葉遣いや仕草がかわいかった時、大人が笑うと、娘の顔は一瞬で曇り、私の服の裾を引っ張って隠れてしまっていました。
注目されて恥ずかしいし、一生懸命したことなのに笑われて悲しいという気持ちが大きかったのだと思います。

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