健康診断で、がん検診が「要精密検査」に。そのとき頭に浮かんだこと
その知らせは、ある日突然届きました。
子宮頸がん検診で、まさかの「要精密検査」となりました…
毎年必ず受けていた健康診断
健康診断は、毎年必ず受けていました。
仲の良い同僚が同世代の奥さんを癌で亡くしたことがあり、その同僚から言われた「健康診断、絶対に行けよ」という言葉が胸に刻み込まれているのです。
毎年必ずBMI(痩せすぎ)やら胃カメラ(良性ポリープ)で引っかかるのでA判定はもらえないのですが、「要精密検査」は初めてでした。
子宮頸がん検診の結果「LSIL」とは
しかも、引っかかったのは子宮頸がん検診の項目。
え、がん…?と一瞬頭が真っ白になりました。
検査結果に書かれていたのは、「LSIL」という文字。
こちらを調べてみると、どうやら「放っておくとがんになる可能性はあるが、今はまだがんではない」状態と理解しました。
こちらの図の、真ん中あたりにあるのが「LSIL」です。
とりあえず、ほっ。
いや、確かに「要精密検査」なんだけど、この状態ならもうちょっとマイルドに書いてくれてもいいんじゃ…
「要精密検査(非がん ほぼ確)」とか……😂
ちなみに、隣にある「HSIL」となると、話は深刻になるようでした。
子には必ず打とう、HPVワクチン
子宮頸がんになる理由のほとんどはHPV(ウイルス)への感染です。
しかしこのウイルスへの感染自体は決して珍しいものではなく、約8割のひとが一生に一度は感染するもの。
感染ががんに結びつくかどつかは、そのウイルスの型や体質によるそうですが、子宮頸がんにつながりやすい高リスク型のウイルスはHPVワクチン接種によりかなりの確率で予防することができるのです。
いまは小学校6年〜高校1年の女性は無料で受けられます。
娘達には、必ず打たせようと心に誓いました…。
精密検査を受けてきた
喫緊で命に別状は無さそうではあるものの、がんのリスクが少なからずあるということで、早速精密検査を受けることにしました。
しかし、この検査を受けるまでに一苦労。
健康診断を受けたセンターから特段の病院の紹介がなく(してもらえなかった)、
自力で精密検査をしている病院(総合病院)を探すも紹介状がないと検査ができないと言われ、
紹介状を得るためだけに近所のクリニックを一度受診し、
総合病院でようやく検査を受けられました。
ようやく総合病院の内診台に乗った時点で、もうHPはゼロ。
肝心の検査は、コルポスコープ診というのを受けてきました。
子宮頸がん検診は、子宮のいりぐちの細胞をちょちょっと取るだけですが、こちらの精密検査は変異のありそうな組織をパチンと取ってくるというもの。
一見かなり痛そうですが、個人的には出産にくらべれば固めの鼻くそを鼻の穴から剥がす程度の痛みでした(例えが汚くてすみません)。
ちなみにお会計は、保険適用で約9,000円。
初診だったというのもありますがお会計時に思わず「えっ」と声にでる値段でした…🥲
検査の帰り道に感じたこと
検査結果は来週に分かります。
がんの可能性は極めて低いとは思いつつ、なんだかんだでやはり胸がモヤモヤしています。
今週に入り、私の住んでいる大阪は一気に寒くなりました。
病院の玄関を出た時も、冷たい北風が頬をかすめて冬を感じたのですが、寒〜ッと思いながらそのときに唐突に感じたことがあります。
それは、娘(次女)を最後に抱っこ紐で抱っこしたのって、いつだったっけ?ということ。
いつのまにか歩くようになって、保育園に通いだして。
最後に抱っこ紐を使って胸に張り付く次女のぬくもりを感じた日のことを思い出せないんです。
それだけじゃなくて、あっさり卒乳した娘たちに最後におっぱいをあげた日のことも思い出せないし、あれだけ苦労したはずの夜泣きも、いつのまにか終わっていました。
毎日たくさんの育児が記念すべき「最後」を迎えているのに、私がそれをしっかり覚えていないのは、その毎日が「永遠に続く」と思っているからなのでしょう。
もしも私が今回、LSILではなくもっと深刻な結果だったら。
これからは娘たちと会える最後になるかもしれない今日の出来事にいちいち真剣に向き合い、全てを鮮明に記憶に刻むのだと思うのです。
仕事や家事や育児に翻弄されながら駆け回る毎日ですが、その毎日が永遠に続くと信じて生きることができているのは本当に幸せなこと。
そしてそんな日々が続くことも、決して当たりではないということを実感した今年の健康診断でした。
まとめ
私は生理痛もほとんどなく、妊娠出産時も含めて今まで子宮関連のトラブルは一度もなかったので、今回の健診結果はかなりのサプライズでした。
精密検査をしてくれたお医者さんいわく、子宮頸がんの初期は自覚症状がないことがほとんどのようです。
皆さんも、定期的な子宮頸がん検診の受診をどうかお忘れなく!