シク寺院に行ってきた
「インド人といえばターバン」というイメージがある。
こんな感じ。
でも、実際はターバンを巻いているインド人は少ない。
ターバンを巻いているのはシク教という宗教を信仰している人たち。
インド北部のパンジャブ州を中心に信者を集める宗教であるため、特に南インドではターバンを巻いている人を見かけることは少ない。
とはいえ、チェンナイ市内にもシク寺院はいくつかあるらしく、昨日、市内で最も大きいシク寺院に行ってきた。
建物の中は撮影禁止。
南インドでは珍しいターバンを巻いた人たちが集結している。
ターバンを巻いていない人は、代わりにバンダナを巻く。
バンダナは貸してくれる。
北インドの宗教だからか、集まっている人たちは、色白で彫りの深い中東系の顔立ちが多い。
北インドや西アジアにルーツを持つ人が多いのだろう。
さて、シク教といえば、無料食堂で知られている。
寺院に併設された食堂で、365日3食、無料の食事が振る舞われているのである。
この食堂はボランティアの手によって運営されている。
食事を作る人、配る人、食器を洗う人、全員がボランティアなのである。
そして、このボランティアは担当が割り振られているわけではなく(多分)、やりたい人がやりたい仕事をやりたいだけやっている。
というわけで、ぼくは食事のお礼として、食器洗いを30分くらい手伝った。
シク寺院の総本山は、パンジャブ州のアムリトサルという街にある。
黄金寺院とも称される壮麗な寺院で、ここでは毎日10万食の食事が無料で振る舞われているらしい。
その様子を描いたドキュメンタリー映画がある。
ナレーションはなく、いろいろな場面が定点カメラ風に淡々と映されている。
黄金寺院があるアムリトサルはラダックとデリーの間にあるので、長期休暇でラダックを訪れた際に、余力があったら立ち寄ってみたい。