【実話】離職票の離職理由に相違があるから異議申し立てして通った話
これは、私が雇用契約の内容と就業規則、そして給与実態が異なっていたために2週間で会社を辞めたお話です。
前回記事
前回までで雇用契約を一方的に解除し、自由を勝ち取りました。
自由を勝ち取り、ほっと一息ついていたのも束の間。
今回は、離職票が届いたら案の定、離職理由が自己都合になっていたので異議申し立てを行った経緯と方法、体験談を紹介します。
離職理由が案の定「自己都合退職」に…
離職票が届いた瞬間「ですよね!」と叫びました。
案の定、離職理由が自己都合になってやってきました。
労基の電話相談で事前に、
「離職票が届いたときに、企業側が自己都合と記載している場合もあります。失業保険の申請の際に離職理由の異議申し立てができますので、行ってください。」
とアドバイスをいただいていました。
なので、想定内…
会社側の事情として、会社都合退職になると一部の助成金が一定期間受け取れないというペナルティを受ける可能性があります。
ということで、失業保険の申請と併せて粛々と異議申し立てを行いました。
なぜ異議申し立てを行うのか
そもそも、私がなぜ「会社都合退職」にすることにこだわっているのか、には理由があります。
お金に関することで大きく2つ
失業保険をより早く長く受給することが可能
国民健康保険の支払金額が大幅に下がる
失業保険をより早く長く受給することが可能
要するに、支給金額にかなり違いがあります。
詳しくは下記の引用をご参照ください。
自分に責任がないのに支給金額が減る、待機期間が伸びる、なんて納得できるはずもありません。
国民健康保険の支払金額が大幅に下がる
国民健康保険の支払金額が、本当に大きく下がります。具体的には、下記のような金額の変動があります。
私の場合は10万ほど減額になりました。
失業保険の話ほど大きく取り上げられることはないですが、金額にしたら馬鹿にできない額の差があります…
離職理由の異議申し立て方法
では、具体的にどのようにして異議申し立てを行っていくのか、を解説してまいります。
手順としては下記の通りの流れです。
失業保険申請を行う際ハローワークで「離職理由の異議申し立て」用紙を受け取る
「離職理由の異議申し立て」用紙をハローワークへ提出する
ハローワークが離職理由の調査を行う
異議申し立ての結果通知をもらう
ハローワークで「離職理由の異議申し立て」用紙を受け取る
失業保険申請と並行して、離職理由の異議申し立てを行う旨を職員に伝え、「離職理由異議申し立て」用紙を受け取ります。
記載内容としては(うろ覚えですが)下記のような内容でした。
退職の通知方法
退職の通知相手
退職届の提出有無
異議申し立て理由
余談ですが、用紙が藁半紙だったので懐かしかったです。
「離職理由の異議申し立て」用紙をハローワークへ提出する
次にハローワークへ行くタイミングで、職員に書類を提出します。
証拠となる雇用契約書や、就業規則の該当箇所、提出済の労働契約解除通知書も併せて提出します。
この時、すべて印刷して提出するとスムーズです。
ハローワークが離職理由の調査を行う
ハローワークが申し立てがあった内容、企業の言い分をそれぞれヒアリングし、最終的にハローワークが最終決断を下します。
この時、決定的な物的証拠がない限りは企業側の主張が通りやすくなってしまいます。
また、私の場合は、会社の人事担当者が電話に出なかったため1カ月半調査にかかりました。
あまりにも調査が進まないため、定期的にハローワークの担当者に進捗伺いの電話をし、私の共有できる情報はお渡ししておりました。
ハローワーク側としても、
「電話」「書面通知」「訪問」と段階を経て調査を行ってくれていたようですが、応じてくれない、となると調査が進まないそうです…
(私のケースで訪問までしたのか聞いてないから気になるところ)
異議申し立ての結果通知をもらう
異議申し立ての調査、局内での審議が終了したら異議申し立ての結果通知がまいります。
これは、異議申し立てが通る、通らない、いづれかの結論を出してキチンと通知してくれます。
私の場合、2カ月ほど時間がかかり、電話で通知がまいりました。
結果は、異議申し立て申請が通り、離職コード変更。
離職コード 40:正当な理由のない自己都合退職。※自己都合
↓
離職コード 33:正当な理由のある自己都合退職。※会社都合
へ変更になりました。
ここまで用意周到に準備をし、正確な決断を下し続けた自分を称賛しました。
ここまできたら自分のことを存分に褒めましょう。
よく頑張りました。本当に、頑張って耐えた!!
会社が調査に応じないのは不安でしかなかった
離職理由の異議申し立て申請の過程で最も不安だったのは、会社側がハローワークの調査に応じなかったことです。
担当者が電話に出ないんです、、という申し訳なさそうに伝えてくださるハローワーク担当者の言葉に何度か失望しました。
けれど、ハローワークは必ず「異議申し立てが行われた以上は何かしらの答えを出す」必要があります。
理不尽な待期期間を設けられて、不服でしかありませんでしたが、答えは出して貰える、と分かったら今までの自分を信じて待つしかありませんでした。
そして、自分の主張が通らなかったら「雇用保険の審査請求制度」を利用し、もう1度異議申し立てを行うことも可能です。
本当に不当解雇や会社側が悪質な場合は、法律の専門家を交えて少額裁判を行うことも視野に入れても良いと思います。
ちなみに、私の場合、会社側は一貫して「自己都合」を主張していたそうですが、ハローワーク側での審議の結果、私の意見が通っています。
ここまでしたら労働者の意見が通る、というケースとしてお納めください。
とはいえ失業保険受給は待たされることになる
失業保険の制度は労働者に寄り添ってくれてはいますが、計画的に使用する必要があります。
なぜなら、企業側の主張のせいで異議申し立てが通るまでは失業保険の自己都合退職に合わせて失業保険の受給まで待期期間が発生し、1か月~2カ月生きていくだけの貯金が必要だからです。
幸いにも私は生きていくだけの蓄えがありましたが、そう上手くいくものではないかと思います。
場合によっては国の家賃補助制度…などの適応対象になる可能性があります。
ですので、金銭的に不安がある場合は退職前に管轄のケースワーカーや福祉課にご相談することをお勧めいたします。
お金の余裕は心の余裕。
こんな時は国の制度に頼って、しっかりとキャリア、心身を立て直すことが大切です。
おわりに
以上、私がブラック企業を2週間で飛んだ話はここまでで終了です!
全3回、読んでいただいた方、ありがとうございました。
追々、私の2カ月に及ぶ転職経験のTIPSをまとめていきます!
広告、IT、WEB業界で転職を考えている方は参考になると思いますので、どうぞ引き続きお楽しみいただけると嬉しいです。
17社書類通過、25回面接を経た私の体験談を綴ります。