【132】マインドフルネス実践 ー 「身の周りの音」に耳を澄ます
ご訪問頂き誠にありがとうございます。
本日は以下のテキストの実践です。
週替りのワークをこなすことで、マインドフルネスを実践していきます。
Week9は 「『身の周りの音』に耳を澄ます」です。
1日に何度か、手を止めてあらゆる音に耳を澄まします。
身体の中から聴こえる音、部屋の中の音、外から入ってくる音。
音の大小に関わらず、聴こえてくる音に集中します。
また、聴こえてくる音に「まるで初めて聴いた音かのように」好奇心を向けます。
ワークの狙い
私たちは多くの音をとらえてはいますが、全てを意識してしまうと、生活に支障が出てくることでしょう。
そのため脳が自動的に必要な音以外をブロックしてしまっています。
赤ちゃんにしか聴こえない音があるというのは、まだ脳の自動操縦に入っていないからでしょう。
砂漠で暮らすアフリカ南部の原住民族も
は、ほぼ赤ちゃんの時と変わらない聴覚を持つのだそうです。
日常の情報量が限定されているからでしょうか?
私たちもまた意識することで、自動的にブロックされている音が興味深い音として聴こえるようになります。
このことから想像するに、普段の私たちは、知識によって脳が自動化的に拾う音を取捨選択しているということでしょう。
このワークの学び
耳を澄ますことは、心を鎮めることに効果があります。
そのためには心の中の声に黙ってもらう必要があります。
心のなかで聴こえてくる音について、分析したり、意見を言ったり良し悪しを判断してはいけません。
ただ心を研ぎ澄ませて生まれて初めて聴いた音であるかのように聴きます。実際にまったく同じ音は存在しないのです。
静けさの中にも音は存在します。かすかな音を聴き取るためには、心も静かにしている必要があります。
ということで、今週は音のマインドフルネスということで、昨日の記事とも関連しますね。
音に関してはかなりの量をシャットアウトされているということです。
年齢を重ねるにつれて高い音が聴こえづらくなるというのは、もちろん身体的な衰えが原因です。
しかし、脳の自動制御化に置かれてしまって、捨てられてしまっている音が多いことも原因の1つであるのでしょう。
そうでなければ、生活できなくなるのも事実です。
ここに、感覚過敏で苦しんでいる方々の感覚を疑似体験することができる動画があります。
大変に厳しい環境で生活をされているということがよくわかります。
※ 動画には非常に強い音や光が含まれるため、視聴にはご注意下さい。
普段私たちは脳の自動制御があるおかげで、いかに集中すべきことに集中できているかということがわかります。
そうでなければこの動画のように、思わず耳を塞ぎたくなるような状況になるでしょう。
マインドフルネスとは一見相反するようなことを言っているようですが、だからこそ見えてくるものがあります。
逆に、自動制御化に置かれすぎてしまっては、それはそれで主体性を失います。
自分は一体何の音を聴いているのかすらわからなくなってしまったら、生きている実感、つまり今ここに存在している感覚が希薄となり、自分の存在意義について悩んでしまうことでしょう。
脳の自動制御に感謝しつつ、それでも時に意識をすることで自分の位置を確認する。
そうしたことが自分を元の場所に立ち返らせてくれることになるでしょう。マインドフルネスはそのための実践となります。
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「創作大賞2023」ファンタジー小説部門応募作品です。全編約50000字程度の短編小説となっております。