詩【金魚とぼく】#シロクマ文芸部
お題「咳をしても金魚」
【金魚とぼく】
咳をしても金魚
動かない金魚
金魚鉢の中でゆらゆら
金魚に咳は聞こえない
コンコン ゲホゲホ
動けないぼく
誰もいない家の中でふらふら
誰だっけ、『咳をしても一人』と言った詩人は
コンコン ゲボゲホ
金魚が水面で口をぱくぱく
酸素が足りないんだね
ぼくも足りないんだよ
一瞬、ぼくらは通じ合う
金魚とぼく
酸素が足りない者同士
ひとりぼっちのぼくら
咳をしても金魚
咳をしてもぼく
ゆらゆら
ふらふら
(2023/5/7 作)
こちらも、昨日に引き続き、参加されているnoterさんがたくさんいらしたので、私も…てへ。(*´ω`)
今回は、詩になっちゃいましたー
※自由律俳句『咳をしても一人』の作者は、俳人の尾崎放哉さんです。
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