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Photo by
hikarumugita
*チョコレート〜規格〜
今回はチョコレートの規格について
詳しく分析してみましょう。
*
◉チョコレートの規約とは?
現在、日本国内では
商品に"チョコレート"と表示をする為に
いくつかの条件をクリアしないといけません。
その規格について詳しく見ていきましょう。
◉チョコレートの表示条件
①カカオ分が総重量の35%以上
②カカオバターが18%以上
③水分が3%以下
上記の基準に満たしたものが
"チョコレート"
の表示が可能となります。
※カカオ分…
カカオバターとカカオ固形分の総量のこと。
*
◉純チョコレート
チョコレートの表示条件 ①〜③
+
④カカオバターの代用油脂は使わない
⑤糖類はショ糖のみで全重量の55%以下
⑥乳化剤はレシチンのみで全重量の0.5%以下
⑦食品添加物はバニラ系香料のみ
これらの厳しい条件をクリアした製品にのみ、
"純良"・"ピュア等"の表示をすることが許されています。
また味の特徴としては、
・カカオ感がしっかりある
・甘みが上品
・舌触りがなめらか
といった点があげられます。
◉準チョコレート
①カカオ分が15%以上
②カカオバターが3%以上
③カカオバターを含む脂肪分の合計量18%以上
④水分が3%以下
カカオ分の量が非常に少なく、
チョコレート本来の風味やシャープな口溶けを全く期待できない製品も含まれています。
また味の特徴としては、
・カカオ感が弱い
・甘みが強め
・微かにザラつきがある
といった点があげられます。
◉クーベルチュール
①カカオ分が35%以上
②カカオバターが31%以上
③カカオ固形分(カカオバター以外)2.5%以上
④カカオバター以外の代用油脂5%未満
一般のチョコレートよりもカカオバターを
多く含みます。
その為、溶かすと非常に流動性が高く
ケーキやボンボンショコラの表面を、
薄く綺麗に上掛けをする事が可能となります。
※クーベルチュール…
フランス語で被覆(カバー)という意味。
*
また近年では"クーベルチュール"でも
砂糖の含有量をさらに減らし、
高カカオ分に仕上げたものも作られています。
中には総重量の80%以上がカカオ分でできた
大変ビターなチョコレートもあります。
チョコレートの規格により、
チョコレート製品を作る上において
それぞれの特徴を生かした商品づくりが
可能となります。
皆さんも普段から食べているチョコレートが
どれに該当しているのか、
一度確認してみるのも面白いですね。
※bitesjapansquadの投稿:きぴり