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「言葉が未来を変える日 〜ユキとウサギ先生のフレーミング革命〜」

こんにちは!
今日はなんと、あの有名なフレーミング効果の回です。
ストーリーやイラストも日々研究しているのですが、やっとイメージに近い物が作れる様になってきました。

一話完結で毎回違う世界線だというのはお気づきかも知れませんが、繋がっている部分もあるので良ければそう言った部分も楽しんでいただければと思います!

フレーミング効果 (Framing Effect)
同じ情報でも、提示の仕方によって受け取り方が大きく変わります。ポジティブな表現を選ぶこと意識を変えられるという理論。

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新たな挑戦の始まり

夕暮れの会議室。壁に貼られた営業成績のグラフは、赤い矢印が右肩下がり。重苦しい空気の中、課長の声が響く。

「次の販促企画を、ユキさんに任せます。」

「えっ…わ、私ですか?」
ユキは驚きと不安が混ざった声を上げた。社会人2年目で、販促プロジェクトのリーダーなんて。

「売上が3年連続で落ち込んでいる。このままだと会社が持たない。その状況を打破できるか、見せてもらいたい。」

冷ややかな視線が会議室の隅々からユキに突き刺さる。まるで「どうせ失敗する」とでも言いたげだ。

その夜、ユキは資料の山に埋もれながら、机に突っ伏していた。

「やっぱり無理だよ…。こんなの、どうやって売ればいいの…?」



うさぎ先生との再会

コンビニで買った缶コーヒーを片手に、ユキは夜の公園を歩いていた。小さなベンチに座り、ぼんやりと空を見上げる。

「こんな時、どうすればいいのか教えてくれる人がいればなあ…。」

そのつぶやきに、低い声が応えた。

「君、また悩んでるのか。」

驚いて振り向くと、そこには小さな白いウサギが座っていた。

「せ、先生!?」

それは、数ヶ月前に偶然拾った謎のウサギ――うさぎ先生だった。彼はなぜかマーケティングや心理学に詳しく、ユキの相談相手となっていた。

「さて、話を聞こうか。」
うさぎ先生は、前足を組みながらユキに言った。


相談の始まり

「会社の主力製品が全然売れなくて…。私、どうすればいいのかわからなくて…。」

ユキがため息混じりに話すと、先生はしばらく黙り込んだ。

「ユキ、フレーミング効果という言葉を知っているか?」

「フレーミング…ですか?」

「人は同じ情報でも、その伝え方によって全く違う印象を受けるんだ。たとえば、医者が『この治療は成功率90%です』と言うのと、『失敗率10%です』と言うのでは、どちらが希望を感じる?」

「えっと…『成功率90%』の方がポジティブですよね。」

「その通り。言葉の選び方が人の感情や行動を左右するんだ。マーケティングも同じだよ。」

「でも…私にそんな力があるのかな…?」

ユキの不安げな声に、うさぎ先生は少し笑った。

「力はあるさ。ただ、まだ使い方を知らないだけだ。言葉の力を信じてみろ。」


新たな一歩

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