自然農に成功して新型栄養失調型の鬱になったお話
みなさん、こんにちは。
この時期は、夏野菜植え付け期ですが、忙しくしていますか?
秋作の成功で、自給自足の野菜の消費に追われ、すっかりヴィーガン化した!と思ったら…なんと、新型栄養失調で、軽いメンタルブレークダウン(うつ)を経験しました。
仏教仲間には、「分かりやすい失敗しましたね~(笑)」と同情されませんでした(笑)が、そんな単純な話でも、実はなかったりするよな~と思いますので、顛末をしたためておこうかと思った次第です。私のような人は多いような気がしますし…。
背景としては、私は30年来の”食の安全”に気をつかう消費者です。大阪北生協を皮切りに、大地を守る会、産直クラブ、ポラン広場などを渡り歩き、取ったことがない個人宅配はないくらいでした。最終的には、農家から直接取り寄せる自然農の宅配をとっていました。会に属していれば会報に色々な食の問題が書いてありますし、見学会もありますのでお墨付きです。個人宅配の時は、購入を決める前に畑を見に行って買うかどうか決め、自分で良い生産者かどうか判断する、という消費者になりました。
そして、ついに嵩じて、自分で自給農をすることに!
すっかり自給自足できるようになり、作った野菜の消費に追われていました… 自給自足だと同じ野菜がたくさん採れてしまうので、消費、忙しいんですよね。
3月ごろ、これはちょっと…と思うようなメンタルの落ち込みがありました。
疲れる。だるい。朝食を食べると調子が悪くなる。なんだか気持ちが晴れない。ついには希死念慮が出た…。
これは…(汗)、と、ヴィーガン化が、今回は思い当たったので、分子栄養学の血液検査をしてくれる医院を捜したところ、偶然でしたが、探した当日に分子栄養学セミナーをZoom開催している医院にたどり着いたのでした。まさに運命の出会い。
そして、血液検査を受けてビックリ!
フェリチン値 26.1
この値は、非常に低いのです。鉄不足については書きだすと、それだけで紙面が埋まりますから、控えますが、”一般的に、男性ならフェリチン値50を下回ると鬱になる”、と言われています。女性でも、この値は…。ということで、私のメンタルの落ち込みは、この”隠れ貧血”に由来するようです。
でも、いつも野菜いっぱい食べているし、ひじきとか玄米とか定番だよ?と思いました。
ペプシノーゲン 37.6
これはタンパク質を消化する消化酵素が出ていないということです。そりゃ、そうだな~、30年くらいタンパク質軽めというか、ほとんどベジタリアンできたし、しばらく前に卵とカゼインにIgGの遅発性アレルギーがでていたので、ここ4年ほど完全ヴィーガン化していました…。
胃酸がでていないので、食べたものが、ちゃんとは栄養になっていなかったのです。”栄養スルー体質”ってことです。
ALP 47 普通は200 →亜鉛不足
LD 185 普通は200 →ナイアシン不足
AST 22 →B6不足
ALT 18 →B6不足
この値から分かることは、亜鉛不足、ナイアシン不足、B6不足ということです。
分子栄養学の血液検査では、ほかにも色々なことが分かるのですが、一番大きな点を取り上げると…
葉酸欠乏型 高メチレーション体質
でした。鉄不足は結果にすぎません。真の原因というのは、幼少時代からの葉酸欠乏の方でした。
この図をみてください。
プロテインがあっても胃酸がないと、その下の物質全部が十分作れなくなってしまうのです。さらに葉酸がないと?鉄がないと?と見ていくと、様々なメンタルの不調が、プロテインと胃酸に起因することが分かります。
思えば、私は子供のころは、繊細で大変でした。
・赤ちゃんのころからアトピー
・のため、コットン以外、着れない。
・ガソリンの匂いがしただけで頭痛
・車?5分でギブアップ
・ブドウやリンゴなどを食べると耳の奥がかゆくなる
大人になっても、化学物質が苦手でデパートの化粧品売り場なんて前を通るだけで目が腫れて開けていられなくなったり…。飛行機に乗ると、着陸時の激痛の頭痛で降りれない…。新築マンション?気分悪くなって無理。天気痛による片頭痛にも長い間、悩まされていました。そんな調子なので、野菜を食べれば、堆肥の味が分かってしまうので、有機農法の野菜は食べれないときがあるのでした。
こうした生きづらさは、栄養欠乏状態だったみたいなんですよね…。しかも、遺伝的要素があるようです。
自分の感覚に従っていると、どんどん菜食化してしまいます。胃酸が出ていないので、実感としてお肉などがもたれてしまうからですね。
しかし、菜食化という行為は、メンタル悪化につながる道です。
菜食化した人で、悲壮感や被害者妄想、逆に攻撃性が出ている人は、もしかしたら、私と同じように
ヴィーガンには向かない体質
の人は多いのかもしれません。ちなみにポピュラーな精神薬でSSRIというのがあるそうですが、そういうのを処方されてしまうと逆効果な体質と知られています。
本人は、肉を食べると苦しいので、肉=体質に合わない、と思っており、なかなか気づけません。実際にもその通りですしね。
分子栄養学にお詳しい精神科の先生(廣瀬久益Dr)の本をまとめると
うつの3段階
1段階 一過性
2段階 内因性 数か月レベル
3段階 長期ストレス性 完治には数年かかる
で、多くは栄養で解決できるようです。最近、増えている子供の発達障害なども、栄養の偏りが原因の場合も多いようですし、高齢者の認知症も同様に脳内物質のアンバランスに起因することが多いようです。
このことを知ってか、海外では小麦粉に葉酸が添加されています。
1段階 → 一時的な脳内物質のアンバランス 相談もしくは投薬で改善
2段階 → 脳の機能障害 ナイアシン療法の対象
3段階 → 抗うつ剤の効果がなく、トラウマの解消・考え方の抜本的改革が必要
ということで、栄養欠乏…主に葉酸の不足が、私の場合は、セロトニン回路に影響するのです。
この本は症例が豊富なので、医師でなくてもある程度診断がつくように書かれています。
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こちらが見てくださった栄養学の先生の動画です。
具体的には、分子栄養学の基本の食事は
グルテンフリー・カゼインフリー、タンパク質、脂質の質の重視
です。
きちんとしたお食事の基盤の上に適したビタミンを上乗せしていきます。(場合によっては、メガビタミン。医師の診断が要ります)
私の場合は、当然ですが、葉酸。胃酸が出ていないと、何を食べても栄養にならないので、タフマップというお薬を処方されて、毎食毎に飲んでいます。
さて、急に良質のお肉が必要になった私ですが、強力な助っ人が。
”おばちゃん”、というお店です。グラスフェッドビーフのお店。
まだ出来て間がないのと、”グラスフェッド”という言葉がそんなに普及していないので、知られていないお店です。こんなお食事が食べれます。
もともとは、介護施設の入所者への給食メニューとして考案されたそうで、脳に良い食事です。お店では、”免疫力を高める食事”とPRされています。
どちらかというと、トレーナーなどのプロが好む内容ですが、本当に必要なのは、虚弱体質の人、です。
グラスフェッドビーフのローストビーフは、ソースにクローブとシナモンが使われているところが薬膳です。
付け合わせは、すべて無農薬野菜ということでした。脂質にこだわって、100%ココナツオイル。脂肪酸の質はとても重要です。
将来的に、半調理済みのお肉と野菜のセットを宅配されたいそうなので、分子栄養学の食事が必要な場合、とても便利そうです。早くできないかなぁ。
放牧の牛豚でのお手伝いや、お茶農家さんでの鶏の飼育経験など、自然農と関係ないようで、実はつながっていたんだな~とガッテン!となった今回のプチ鬱経験でした。
第2段階で原因は見つかったものの、葉酸欠乏は幼少期からなので時間がかかりそうですが、オーソモレキュラー栄養学で頑張ります。
どうぞ、みなさんもお食事にはお気をつけて!
とくに菜食の人は炭水化物食に偏りがちです。
メンタル悪化!と思ったら、お食事を変えてみることをお勧めします。
こちらが今回紹介した情報です。
・天神ホリスティックビューティ
・オーガニック食堂 おばちゃん