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半透明の私

哀しみの色を持った言葉達が
煮え切らない感情で
私の心の中をさまよっている。

何処に向かえばいいのか
やり場のない言葉達が
救いを求めて 私を苦しめている。

どうしてだろうか
自分の存在を 半透明だ。
と思う日々が ここ最近、続いている。

確かに私は 人間として存在しているのに
私自身は自分の存在を半分しか
認識していない。

誰かの為に尽くしたり
誰かの笑顔の為に動くことが大好きな私は

いつの間にか、
私自身の事を後回しにするようになった。

私が 何かを頑張るのは当たり前で
哀しいのは 私だけでいい。

誰かの笑顔が曇ることの方が
辛くて仕方が無い。

そんな風に生きていたら

いつの間にか 私は 頼ってくれる人がいないと
この世界に存在していないようで。

それがただ怖くて仕方がない。

そんな感情を、そんな私自身を
救うべく、文章を綴っている。

これが、私の存在を認識する為の
手段でもある。

かと言って 私は人の為に
生きている訳では無い。

私の心から沢山の色を持った言葉達が
溢れ出すという事は

きっと私は自分の為にも
生きているんだと思う。

そんな矛盾が 私を苦しめている。

いや、人間というものが
生きている中で1度は思うことなんだと思う。

自分の存在意義を問い、価値を問う。
そうやって葛藤して 人は大人になっていく。

だから半透明も悪くは無い。

きっと私がこれから
考えて 見出して 埋めていくための
空白に過ぎない。

ただ不安な夜を
不安な感情に溢れたこの日々を
私は 大切に思いたい。

どんなに 絶望して
どんなに 哀しくて 寂しくて
自分の声を 出せなくても

自分の心に生き続ける言葉を
自分自身が 大切にしていれば

朝日が昇り 私を苦しめている不安感は
跡形も無いように消えていく。

そんな気がする。

人間が人間である故、
生じる感情達を 私は愛していきたいと
思っている。

同じような感情を持った人が
少しでも 救われますように

そんなことを想って
今日も生きている。

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