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「掃除の神様」~鍵山秀三郎先生の教えを思い出して
1月2日。イエローハット創業者で、NPO法人「日本を美しくする会」を設立した鍵山秀三郎先生(個人的にそういう思いが強いので、「さん」ではなく)が、ご逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
「掃除の神様」と言われ、掃除を会社経営の柱とされ、「掃除をするとこころが磨かれる」をモットーとして、掃除の大切さを全国にそして、海外に広められました。
掃除という地道な活動であったため、そうそう、マスコミに取り上げられることはなかったと思いますが、50年にも及ぶ掃除活動によってまかれた種が、全国、世界のあちこちに芽を出し、花が咲き、実を結んでいます。
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最近、昭和、平成、令和の時代差に関するテレビ番組を見る機会が増えましたが、必ずと言っていいほど、昭和時代の東京をはじめとした都市の映像には、道路のあちこちに散乱したゴミ(倒れたフタなしのごみ箱など)が、映し出されていました。
今では、「綺麗な状態」が当たり前になっていて、掃除や環境美化への意識の高さが「定着してきている」のだなと改めて考えさせられました。
もちろん、教育をはじめとして、多くの人の意識の変革があってこそだとは思いますが、少なからず、鍵山秀三郎先生らの「日本を美しくする会」の活動の影響があったと確信しています。
私自身は、直接、お会いする事、話をさせていただく機会が数回ありましたし、体調を悪くされるまで、ハガキのやりとりを続けさせていただきました。
雨の日でも、雪の日でも「天候に関わらず、例外なく毎日、掃除を続けてきた」とおっしゃっていましたが、その経験に裏打ちされた気付きや人生(掃除)哲学にいつも、学び多きものがありました。
その言葉の数々は、数多の対談、著書の中でも紹介されていますが、ここでは、私自身が好きな言葉、支えになった言葉を紹介させていただきます。
・凡事徹底 平凡なことを、非凡にやり続けること。
・微差の積み重ねが、やがて絶対差となる。
・一つ拾えば、一つだけきれいになる。
・続けると身に付く、身に付くと続けられる。
・整理整頓は、仕事の効率を高め、
清掃清潔は、仕事の質をよくする。
・人生も事業も、なんでも「小さく始めて、大きく育てる」という考えで。
・ご縁をつないでいく上で、ハガキの活用は大きな力となります。
・実践の継続で・・・
10年偉大なり
20年畏るべし
30年にして歴史成る
50年神の如し
まだまだ、たくさんありますが、エピソードも含めて、別の機会に紹介させていただきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです