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早起きは「3億」のとく~得・特・徳     

 もちろん、今のように電気が通っていなかったということも大きいと思いますが、

「(大和)朝廷」~古代日本の政(まつりごと)は、日の出とともに開始されたそうです。だから、大和朝廷には、「朝」の字が使われていたのだそうです。

 実際、その後の奈良時代、平城京の役人の仕事開始時刻も、朝の6時45分ごろ。そして、昼で勤務終了でした。
 心身的にも、朝起きてから自律神経の中の交感神経(臓器や器官などの働きを向上させる神経。車でいえばアクセル)の働きが強くなっていき、午前中は特に、活動性が高まります。

 午前中に大切な公務を行っていたのは、ある意味、理にかなっていたようです。
 
 現代の私たちはどうでしょうか。
 2000年たった今も、身体の仕組み的に大差はありません。
 やはり、自律神経の働きも、それに伴う集中力や創造力も朝に活発になります。
 朝の時間(早起き)をして、成功している人たちはたくさんいます。
 
 イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんは、社員さんたちが出勤する前、6時には会社にいて、トイレや会社回りなどを毎日掃除したそうです、雨の日も雪の日も、天候に限らずです。

 他にもユニクロの柳井正さん、楽天の三木谷浩史さんらも早起きの経営者として有名です。

そして「早起きの会社に不況なし」とまで言われています。

 実際、

東京商工リサーチの調査によると、始業開始が8時、9時だとしても、会社の代表者、社長さんらが朝の7時までに出社している会社の倒産は、「0」なんだそうです。

 朝の冴えた頭、直感が鋭くなった中で、重要な決断ができるからでしょうか。
 
 作家の方にも、早起きをする人は多くいます。
 
 「スタンド・バイ・ミー」等で有名なアメリカの作家、スティーヴン・キングも必ず、朝の決まった時間に仕事部屋のドアを閉めて、1日に2000語を書くと決めて実行しているそうです。そして、それ以上書きたくなっても、逆になかなか書けない時も、必ず一定量を守って毎日書き続けるスタイルを貫いています。
 これも、ある意味、決まった時間(朝)に、一定量を一定ペースで書いていくことで、その日の調子ややる気に左右されず、淡々と続けられるという工夫、「儀式」の一つなのかもしれません。
 
 日本人作家、村上春樹さんも同じく朝にしか仕事(原稿を書く)をしないそうです。
 朝といってもだいたい午前4時起き!早い時には2時半、3時。
 とにかく、目が覚めたらすぐに、原稿を書き始める。
 4時とかなんて、まだ、普通の一般人は、すやすやと眠っている時間帯です。でも、逆に言うと、電話もかかってこず、集中して朝の9時、10時まで、誰にも邪魔されず仕事ができます。
 
 ただ、おもしろいのが、村上さんは原稿用紙10枚分(4000文字分)を書いたら、書くのをやめます。たとえ、もう少し書きたい、もっと書けそうだと思っても、外へランニングに出かけます。
 逆パターンもあります。
 10枚に満たず、もうこれ以上書けないなと思っても、できの良しあしは別にして、何とか10枚分を書くそうです。そのかわり、次の日の仕事は、その書いた分を修正しながら、続け、前の日の流れに乗って、今日の分を書き進めていくそうです。
 
 スポーツ選手でも、現役時代の長嶋茂雄さんや王貞治さんは早朝練習を欠かさなかったそうですし、あのイチローさんも他の選手よりも2時間早く球場に来て、練習をしていました。その積み重ねを毎日、毎日、続けていました。
 
 インドの聖典には「すべての知恵は、朝とともに目覚める」とあります。
 西洋の格言に「朝のわずかな時間は、午後の数万時間に匹敵する」があります。

 
 俳優の哀川翔さんも結婚後、生活を改め、夜8時には寝て、朝4時には起きる早起き生活に変えたそうです。
 著書

「早起きは3億の徳」

でこう言っています。

早起きすると時間を有効に使えるようになって、結果、人生の目的が明確になる。
テンションがあがってやる気が出るから、今やるべきことをちゃんとやれるようになるし、時間に余裕があると、人間にも余裕が出る。朝の静かな時間は感性を鋭くさせていいひらめきもある。それに身体も心も若返るし、間違いなく健康になるよ。 

 この言葉に、早起きの良さが集約されています。
 
  心身の不調を感じたら(早寝)早起き。
 仕事に行き詰ってきたら早起き。
 最近、イライラすることが多いなと思ったら早起き。
 そして、清々しい朝の空気を感じながら、何か活動を始めるといいのかもしれません。 

「叶えたいことなど何もないよ。ただ、朝の空気の中を歩くって、それだけで幸せだよ」。

 早起きをして朝散歩をするとあるおじさんの言葉です。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです