トイレ掃除をすると、なぜ気持ちがいいのか
掃除の会に参加するようになって、間もなく10年になります。
月1,2回の参加なので、累計回数でいえば、100回を超えたところ。
毎日のように掃除をしてみえるベテランの方に比べればまだまだです。
とはいえ、掃除を続けることで、自分が変化してきました。
掃除の時間だけであっても、ネガティブな気分から離れられるようになり、続けることで、明るい気持ちを保てるようにもなりました。
何より、掃除をし終わった後の、清々しい気持ち、達成感を味わえて、毎回気分が良くなります。そして、「いいことをしたなあ」という気持ちになって、何だか、自分に自信を持てるようになりました。
外(自分の家以外)のトイレや街頭を清掃すると、家のトイレや部屋の掃除以上に気分が良くなるのはどうしてかな・・・とずっと疑問に思っていました。
先日、その答えを見つけました。
「新しい道徳 いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか」という北野武(ビートたけし)さんの本に、次のようなことが書かれていました。
「いいこと」は、基本的には自分以外の誰かのためになることを意味する。自分のためにすることを、「いいことをする」とはあまりいわない。
虚栄心だの功名心だの、いろいろと不純な動機もあるに違いない。けれど無理に一言で答えるとするなら、結局のところ、そういうことも含めて、人が群れる動物だからだと俺は思う。
自己の損失を顧みずに、他者の利益のために行動することを利他行動という。
「いいこと」をすると気持ちがいいのは、群れで生きる人間の、いわば本能なのだと俺は思う。
トイレ掃除をするとうつ病などがよくなることがあると、ある精神科医の方は言っていました。
永平寺などの禅寺の修行では、トイレ掃除がかなり重視されているそうです。
ひょっとしたら、トイレ掃除の中で、自分の核(本能)の部分で、プラスの影響があるからかもしれません。
ちなみに、北野武(ビートたけし)さんは、こんなことも書いています。
俺は汚いトイレを見ると、掃除をせずにはいられない。飲み屋でトイレに入って、前の人が粗相をしていたりすると、つい掃除をしてしまうのは昔からの癖みたいなものだ。今までいったい何遍、見ず知らずの他人が汚したトイレを掃除したことか。
北野武(ビートたけし)さんに限らず、和田アキ子さん、星野仙一さん、桑田真澄さん・・・と人知れずトイレ掃除を続けている(いた)有名人はたくさんいます。
トイレ掃除によって「運がよくなる」「自分の力を伸ばす力がある」というと、怪しい話になってしまうかもしれませんが、私の経験(実感)からも、(トイレ)掃除には、人を変えていく力がることを確信しています。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです