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神頼みではなく、運をつかみに行く~大谷翔平さん、石橋貴明さん、ひすいこたろうさん   

 先日、大谷翔平選手が所属するドジャースが4勝1敗でヤンキースを下し、4年ぶり8度目のワールチャンピオンに輝きました。
 着実に自分の目標とすることを達成し、今年も「50-50」など、新しい記録をどんどんと更新していく大谷さん。本当にすごすぎます。
 
 結果を出し、大活躍する大谷さんですが、その人間性についても話題になります。

 たとえば、球場のマウンドに落ちたゴミをさりげなく拾って後ろのポケットに入れる行為や投手として、飛んできた折れたバットを自ら拾って届けに行くなどです。球場に来た人はもちろん、全米TVで放送されて、見ている人の心に響く行為として称賛されています。

 インタビューで「なぜ、落ちたゴミを拾うのですか?」と問われると、 

誰かが捨てた運を拾っているんです

と答えたエピソードがあります。

 そして、野球が上手というだけではなく、常に穏やかで笑顔を絶やさず、その時々を、そして野球を楽しむことが、生き方として「表現」されています。実際、オールスター戦に初出場した時は、その賞金のすべてをスタッフ30名と分かち合ったとも伝えられています。
 また、大谷さんの生き方は、運は待っていて得られるものではなく、自ら求めて得るもの、日頃の心がけと具体的な行動で身に付くものだということを教えてくれている気がします。


 大谷さんと言えば、高校時代につくった「マンダラチャート(目標達成シート)」が有名です。その中の重点目標の一つに「運をよくする」ことを掲げています。そして、そうなるように行う具体的な行動として次の8つを上げています。
 
1 あいさつ
2 ごみ拾い
3 部屋掃除
4 道具を大切に使う
5 審判さんへの態度
6 プラス思考
7 応援される人になる
8 本を読む


 運をよくするという時、「神頼み」ということではなく、

自分の日ごろからの行動によって、「自ら運をつかむ」ことを目指して、行動していることがよく分かります。

 
 1980年代から芸能会のトップランナーを走り続けてきた、とんねるずの石橋貴明さん。

 お笑いタレントとしてはヒールな芸風で知られていますが、実際、インタビューなど、テレビを離れた仕事場面では、「よろしくお願いします」と深々と頭を下げ、笑顔をたたえながら答える紳士な方なんだそうです。
 
 そんなインタビューの中で、長く活躍する秘訣を聞かれて、次のようなことを答えています。

 芸能界だって実力1割、運9割です。
 同年代のお笑いの世界でも、うまい人はいくらでもいた。
 でもその中で、運をつかむのは、辛抱できた人です
 辛抱の先に何かが待っているかもしれない。石の上にも三年っていう言葉があるけど、ホント、昔の人は良いことを言っている。これは、何をやるにしても言える事だと思う。努力も大事です。だって、運とタイミングがそろった時に準備ができていないと、それに乗れないですからね。

1分で心が震えるプロの言葉(上阪徹)

 そういえば、作家のひすいこたろうさんも、毎日ブログを書くきっかけとなった出来事について紹介しています。
 
 ある心理学講座のグループワークで、「僕は本を書いてみたい」という夢を語りました。すると、偶然にも、そのグループの中に本物の作家さんがいました。
 しかし、「作家になりたいの?原稿は?」と聞かれ「まだ書いてないです」と答えると、「意味わかんねえよ」とお怒り気味。そして、次のように言われたそうです。
 
よく考えて見ろ。「僕はミュージシャンを目指しています。1曲も作曲していませんが」、という奴はミュージシャンになれると思うか?お前はそれと一緒だよ。オレは本を書きたいという時点で書いていた。で、いつなんどき編集者に会ってもすぐに渡せるようにカバンに入れてた。なんでお前のカバンから原稿が出てこない?いまおまえのカバンから原稿が出てきたら、俺はすぐに編集者に渡してあげたよ。おまえはチャンスを台無しにしてる。意味わかんねんよ。


 これを聞いて、悔しくて悔しくて・・・何か言い返そうとしましたが気の小さいひすいさんは、結局、何も言えなかったと述懐しています。

 しかし、その時の悔しさが起爆剤になり、毎日ブログに1話(原稿)を書くようになり、デビュー作「3秒でハッピーになる名言セラピー」につながったそうです。
 
 
 「夢を叶える」と言いますが、ただ、思っているだけでは、夢実現が近づくことはありません。

 大谷さん、石橋さん、ひすいさんらのように第一線で活躍する人は、

具体的に行動に移して、ただ「運が良くなることを願っている」のではなく、ちゃんと日頃の「準備」(努力や練習)を怠らず、ここぞという時に運やチャンスをつかみ、結果に出していく

んだなあと改めて考えさせられました。
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです