実践した自己肯定感を高める 強力な方法3選
今まで「頑張る」「少しでも上を目指す」「自分を鍛える」と言う言葉に価値を置いて生活してきました。
それでうまく行ったこともありますが、常に「苦しい」思いを持っていたことも確かです。
それは自分が自分に対して「ダメ出し」と言う否定、「まだまだできるじゃないか」「なまけずしっかりやれよ」という責める気持ちが根底にあったからです。
いつしか、自己肯定感は下がりっぱなしで、常にびくびくして、失敗を恐れ、皆と過ごす時間を楽しめず、周りの人とうまく付き合えない状態にまで追い込んでしまいました。でもそれは、周りの人がそうしたわけではなく、自分が自分を追い込んでしまった結果です。
周りの人とうまくやろうとばかり考えているうちに、いつしか、自分が自分の事を一番大事にしていない状態になっていました。
自己肯定感が低くなると、ちょっとした出来事にも心が揺れ動き、自分を責め、気分が沈みやすくなります。そして、あらゆることのネガティブな側面に注目しやすくなり、さらに、落ち込みます。当然のように行動も消極的になったり、止めてしまったりします。
逆に自己肯定感が高い状態であると、物事を前向きに、ポジティブにとらえられますし、気持ちも落ち着き、安定します。積極的な行動につながります。
そこで、私自身が取り入れている自己肯定感を高める強力な方法、ベスト3を紹介します。あくまで、私の感覚的なものですが、何かの参考になれば幸いです。
1 「自己肯定日記」「おかげで変換日記」を書く。
前の記事で紹介したことがあります。
簡単に言うと、日記と言う日々の記録の中で、特に、自分の行動を認めたり、ほめたり、励ましたりすることです。
その際のポイントは3つあります。
・「部屋の片づけをしてから出勤をした私ってえらい」というように、「当たり前」と思っている行動でも書き出して、認める。
・特に文型をつくって、「出来事(行動)+プラスの評価」を書く。
・毎日、3~5個書いて、「自分をほめる」「自分を肯定する」目(見方)をもてるようにする。
毎日続けていくと、それまでの自分にダメ出しや「まだまだ足りない」「もっと、できるはず」と自分を責める気持ちが小さくなり、
「本当によくやっているな」
「自分にもたくさんいいところがあるな」
と自分で自分の気持ちを盛り上げていくことができるようになります。
また、
そうやって、自己肯定感が高まった段階で、「~のせいで」とネガティブに捉えている出来事、過去の経験を見つめ直し、「~のおかげで」と書きなおす「おかげで変換日記」を書きます。
過去の失敗や嫌な思い出、恨んでいることは時間がたっても解消されずに心の多くに残っています。そして、日々の生活に何らかの影響を与えます。多くは、臆病になったり、自分を責めたり、焦ったりと行動を消極的にしてしまします。
一つずつ、
まだ解消されていない過去の経験と向き合い、その「おかげで」とポジティブな側面、プラスになったことを見つめて行きます。
なかなか大変でエネルギーがいる作業なので、毎日はできません。
でも、
1年に数個でも解消されていくと、心がとっても軽くなりますし、自分で自分を縛ったり、、責めたりしなくなっていくので、自分でもびっくりするくらい「行動的」「積極的」になります。
2 WANT リスト作り
仕事術の一つとして、「TODO リスト」があります。
その日のうちにやること(やらなければいけないこと)を書き出して、終わったらチェックしていくものです。書き出すことで、頭の中が整理されたり、うっかりミス、やり忘れたりすることが減ります。また、やることを頭の外に書き出すことで、「覚えておかなきゃいけない」という負荷がなくなり、目の前の仕事に集中できる利点があります。パソコンでいうと「重くない状態」になるイメージです。
年齢を重ねると、自分の仕事だけではなく、組織全体のこと、家族の事、家事、地域での役割・・・などなど、「TODO」が増えていきます。
「MUST(やらなければいけない)」ことをこなすことに精一杯で、ちょっと息切れしてしまいそうになります。
それは、「TODO」がしなければいけない「義務」として、のしかかってくるからだと思います。常に早く終わらせなければという焦りや、逆に終わらせられないと「罪悪感」もでてきます。また、毎日の事だとやることが増える一方で、終わりも見えません。
そこで、
最近は「TODOリスト」に加えて(最小限にして)、「WANTリスト」をつくるようになりました。今の自分がやりたいこと、今年中にチャレンジしたいことなど、書き出したものです。
「自分がどうしたいか」を考えることになるので、ある意味、「自分との対話時間」にもなります。
また、書き出したリスト内容は、自分が好きで行うことなので、できなくても悲観することはありませんし、むしろ、いつ行おうかとわくわくした気持ちになれます。また、楽しいこと、好きなことを行う時間が増えることで、人と比べて嫉妬するようなことも減り、メンタル的にも安定します。嫉妬は「自分もできる(やりたい)のに、やれていない時に起こる感情」だからです。
定期的に「WANTリスト」をつくり、
「今度のまとまった休みにその中から何をしようか」
「今日は、仕事より、このWANT内容を優先しよう」
と見直すと、心が弾み、自己肯定感も上がります。
3 トイレ掃除
月に1,2回、公共施設や学校などのトイレ掃除をさせてもらっています。「掃除に学ぶ会」に参加しています。
参加する前は、うつ病とまではいかないまでも、自分のことが嫌いで自信がなく、自己肯定感も低い状態でした。
そんな自分が公共施設などのトイレ掃除を定期的にするようになって、じわじわと変わってきました。
はじめは、とにかく、めちゃクチャ汚いトイレをみんなと一緒にきれいにしたという達成感、掃除が終わった後の清々しさが病みつきになりました。 掃除の前は、ネガティブな思いにとらわれて、うつうつとしていました。しかし、掃除が終わると本当に気持ちが軽くなりました。
ただ、そんな気持ちの軽さは時間と共に薄れ、また、ネガティブな状態になります。そこで、月1回の参加でしたが、あちこちの会に参加して、掃除の回数を増やしました。そうやって、軽い気分、明るい気持ちを少しずつ持続するようになりました。
初めは、掃除の後の達成感や清々しさだけでしたが、だんだんと、掃除を終わった後に仕事のアイデアだったり、考えがまとまったりする経験もするようになりました。ヒントが向こうからやってくるという感じです。
考えはあったのに、頭の中のネガティブな思いにとらわれて、「気づけなかった」のかもしれません。しかし、トイレ掃除によって、ちょっとすっきりした気持ちになることで、そんなヒントに気づけたということかもしれません。
さらに、掃除を続けていくうちに、だんだんと自信が持てるようになってきました。というか、自信が持てるというより、「自信がない」と言う思いを掃除と共に洗い流せたという感じでしょうか。
ずっと、「自分はダメだ」「自分に自信がない」などと思い続けていた、その気持ちに執着していました。それを手放せるようになったといえるかもしれません。
掃除中に便器をごしごしと磨いていると、だんだんとそういう自分を責める気持ち(言葉)が出てこなくなります。
頭の中が静かになるという感じです。そして、そんな経験を繰り返すうちに、その「静かな状態」こそが本当の自分で、あれこれと自分を責め続けていたのは、不自然にそこにこだわっていた自分、ただの自分の執着だったのかも、と思えました。
以上の3つは、時間がかかったり、行動や継続したりするのが難しいところはありますが、確実に自分の力になります。自己肯定感を上げてくれるます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。