5次元的な問題解決~気にしないから気にならないへ。問題自体を生み出さないという解決。
天才物理学者のアインシュタイン博士は、
いかなる問題も、それをつくり出した同じ意識によって解決することはできない
と言ったそうです。
問題に対して何とかしようとする時、問題と同じ立ち位置ではなく、別の切り口、別の見方をしないと解決しないということです。
「今の意識」を変えないと解決につながらないということです。
もっといえば、別次元、異次元から、解決(方法)が見つかるということです。
今のところ、問題に出会った時、まず、3つの解決方法があります。
一つ目が、「戦うこと」です。
国同士であれば、自分の主張を通したり、相手を屈服させたりするために戦争が行われます。
人間同士でいえば、喧嘩です。あるいは、討論や相手と議論をして論破したり、相手を納得させ、相手を押さえつけたりして、その人を乗り越える事です。
簡単に言えば、言い負かして、こちらに従わせるという感じです。
二つ目は、「逃避すること」です。
そう、問題、課題自体から逃げる事です。
会社の人間関係が嫌になり、その会社を辞めるのは、この逃避になります。
あるいは「病気になって」、自分がやらなくても、みんなに「納得してもらえる」状況を作るのも、この方法に入るかもしれません。
アドラーが、カウンセリングの中で、ノイローゼの患者さんに、「ノイローゼが治ったら何をしたいですか」と問い、「●●がしたい」という答えを聞いた時、「あなたは、●●を避ける(から逃げる)ために、ノイローゼになっていませんか?」と問うた有名なエピソードがあります。
三つ目は、「我慢すること。忍耐し続けること」です。
この方法は、問題、課題が解決するというより、先送りするというという感じです。
自分が我慢して、波風を立てなければ、「丸く収まる」と言って、この方法を採用していることも多い気がします。
ここまでは、ある意味、問題と同じ立ち位置、同じ次元~普通の物質世界(長さ、高さ、幅を持つ立体の世界)の3次元的な解決方法と言えます。
もう一つ次元を上げて、4次元的な解決方法はないでしょうか?
4次元とは、3次元(長さ、高さ、幅)に時間を加えた次元です。
この4次元的な解決方法は、「気にしない」事です。
「我慢する、忍耐し続ける」の場合は、問題を先送りしているだけで、時間が経過しても、同じように我慢や忍耐が必要になります。
ずっと、「気にしている状態」ではあります。
しかし、今回の「気にしない」になると、初めは我慢していたのかもしれませんが、時間の経過とともに、その我慢すらしなくても大丈夫な状態になった、解決したという意味合いになります。自分で意図的に「気にしない」、問題、課題と受け止めない状態にしたという感じです。
職場の人間関係で、嫌な事や困ったことがあって、ずっとこだわったり、執着したりしていると、心は苦しいままです。
しかし、「気にしない=そんなこだわりを手放す」ことをすると、心の苦しさも同時に手放すことができます。
そこに「解決」が見えてきます。
さらに、もっとすごい解決方法があります。
かなりレベルが高い方法として「気にならない」があります。
気にならないとは、「どこにも問題はない」という考え方になる事です。
そして、
問題を生み出さないという、解決方法です。
ある意味、アインシュタインが言った「別の切り口、別の見方」からの解決と言えます。
目の前に問題が生じたときに、その問題の解決のために戦ったり、逃げたり、我慢したりの方法が生まれました。
それを、もともと問題と認識しない、問題と感じないという「根源的な解決方法」です。
そのためには、
問題を問題として認識しないという人格のありよう・あり方が、もともと問題を生み出さないという考え方を持つことが必要になります。
聖書には「右の頬を打たれたら、左の頬を向けよ」と言って、復讐の心を持たないことの重要性が説かれています。
でも、東洋的な解決、お釈迦さまだったら気にならない解決方法に向けて、
「頬を打たれないような人になれば、問題すら起こらない」
と言われるかもしれません。
凡人の私には、なかなか難しいですが、1年365日、いつもニコニコ、笑顔で、全てに寛大で、寛容で、公平、平等でみんなに慈しみの心で接することができたら、頬を打たれることすらなにのではないでしょうか?
そう、
人間関係がギスギスするなどの問題が生じてから解決するのではなく、もともと、ギスギスしない、人間関係のトラブルが起こらないような日常生活を送ることで、実は、「根源的な問題解決」ができるのではないかと思われます。
日常生活の自分の在り方(心の持ち方、人への接し方)で、未来の問題(解決)が変わる、状況が変わる、現実世界が変わるという意味で、「5次元的な解決方法」と言えるかもしれません。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです