チョコレートにまつわるエトセトラ~ポワロも愛飲、健康効果、脳力アップ
疲れた時やちょっと口淋しい時、何となく気持ちが沈む時に、ついついチョコレートに手が伸びてしまします。
そして、毎日のように食べていたりもします。
アガサ・クリスティが生み出した名探偵ポワロも物語の中で、よくチョコレートを「愛飲」します。チョコレートが固形化したのはつい最近の話で、19世紀までは、チョコレートは「飲み物」でした。
物語の中でも散見されるところが面白いとこですが、何よりアガサ・クリスティ自身がチョコレートに目がなかったらしいです。
子供の頃の思い出としてミステリーがかった話があります。
フランス語の勉強が嫌になったクリスティ。相当、勉強が嫌だったのでしょう、何と教科書をひそかに隠してしまいました。教科書が無ければ、勉強が進みませんし、勉強をしなくても済みます。
家族が家中を探し回りましたが、見つかりません。
そして、隠した本人であるクリスティは知らん顔。
そこでお母さんは、こう言いました。
「見つけた人にはチョコレートをあげる」
教科書をまっさきに見つけたのは、もちろんアガサ少女。
「こんなところにあったわ」等と言ったかは分かりませんが、教科書の発見と同時に、隠した悪事もバレて「真犯人」はこっぴどく叱られたらしいです。「私は、まんまと(母親の)わなに落ちたのだった」と述懐しています。
今でこそ、チョコレートは当たり前のように口にできますが、昔は、高価なものでした。ただ、甘い食べ物(多くは交ぜられる砂糖によって)ですし、たくさん食べたら太ったり、虫歯になったりと何となく健康に悪そうなイメージもあります。
しかし、食べることで、気持ちがほっとしたり、満たされたりすることを何度も感じていましたし、頭も活性化します。
チョコレートならではの良い効果も多いようです。
だからこそ、クリスティ(ポワロ)もチョコレートをこよなく愛したのかもしれません。
そこで、チョコレートのメリットなどについてまとめてみました。
よかったら、お付き合いください。
1 血流がよくなり、様々な改善効果がある。
チョコレートには、カカオポリフェノールやカカオプロテイン、食物繊維や鉄分などの栄養素が多く含まれています。
そのため、「体に良い」様々な効果が期待できます。
中でも
「ポリフェノール」の効果によって、「血流が良くなり」ます。
そのおかげで、冷えを改善しますし、むくみをとってくれます。また、血流が良くなることで、肌のトラブルやシミやシワを減らするなどの老化防止効果もあります。
さらに、基礎代謝をアップしてくれるので、内臓脂肪などの燃焼促進効果もあり、高コレステロール、高血圧、高血糖などの「三高リスク」の予防にもつながります。
チョコレートの原料であるカカオは、中米で「神の食べ物」として紀元前から食されていました。
マヤやアステカでは、神への供物や貨幣としても用いられ、何より貴重品だったので、口にできるのは特権階級の人だけだったという歴史もあります。当時は苦みや刺激の強い、泡立った飲み物だったようです。
血流がアップしますが、チョコレートを食べすぎることで「鼻血が出る」と言うのは、何の因果関係もないそうです。
いまでこそ、手軽に食べられるチョコレートですが、昔は「高価なもの」でもありました。
ひょっとしたら、子供達が「食べすぎないように」ということで、「たくさん食べると、鼻血が出るよ~」と昔の大人はセーブさせようとしたのかもしれません。
2 「脳力」をアップ~集中力アップ、うつ予防効果あり。
チョコレートの中には、トリプトファン(必須アミノ酸)が含まれています。この成分は、セロトニンの原料となります。
セロトニンは覚醒、気分、意欲、感情などをつかさどる脳内物質になります。特に、セロトニンが分泌されていると「気持ちがいい」「すっきりした感じ」などの幸福感を感じやすくなります。また、イライラや怒りを抑える効果などもあり「脳の指揮者」とも言われ、精神の安定につながる脳内物質になります。
実際、
脳の血流量を増やし、脳の疲労感の軽減にも役立つため、PC作業前や勉強する前などに、チョコレートを食べると、集中力も増し、作業能率を落とさずに進められる効果も期待できます。
また、同じ理由で、気分を改善し、ストレスを軽くする効果もあるため、うつ病予防にもいいとされています。
逆に、寂しい、悲しいなどの気持ちを多く味わっていた時、いつもよりチョコを食べる人(子)が多かったという研究結果もあります。
甘いものによって、気持ちを「癒そう」としているのではないかと考えられています。
いずれにしても、チョコレートによる「精神安定効果」も注目に値します。
3 食べすぎに注意して
健康に良い効果が多くあるチョコレートですが、カカオ自体は苦みが強いため、お菓子として食べる際は、砂糖などを多く加えて甘さを増しています。また、体に吸収されにくい脂質ではありますが、カロリーや脂分を多く含むので、やはり、食べすぎには注意が必要になります。
一つの目安ですが、1日200カロリー(25g)までぐらいならいいとされています。
もちろん、個人差がありますので、自分で食べながら調整する必要もあります。
脂分も多いので、食べすぎると気持ち悪くなります。
1粒ずつが小袋に包まれたものやピースとして分かれているものなどは、個数を調整したり、自分の適量を確かめながら食べられたりするので便利です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです