書き続けるためのコツ~毎日書いた方が逆に書ける・スタイルを作る・インプット量に比例する
このNOTEに連続で投稿するようになって、550日を超えました。
内容は別にして、「継続していること」に対して、声をかけてくださる方もたくさんいて、嬉しく、励みにもなっています。ありがとうございます。
逆に、どうやったら、続けられますか?毎日書くコツはありますか?とも聞かれることも増えてきましたので、一度、自分の振り返りもかねてまとめてみます。
よかったら、お付き合いください。
1 毎日書いた方が、逆に続けやすい。
知り合いの先生で、毎日、学級通信を発行されている方がいます。今のご時世、何かと教員の多忙化が話題になり、大変な仕事の中で、さらに自主的に学級通信を発行するというのは、すごいなあと思いますが、次のようなことを話していました。
クラスの様子を書いて、ご家庭におくることになり、日々の様子が伝わる分、下手な苦情がへったり、クラスで行っている事への誤解が減ったりで、逆に、トラブルが減り(その対応への時間が減り)ます。
クラスの子も、自分のことが書かれる(ほめられる)かも、という気持ちがあるのか、けっこう、いい意味でクラスがまとまります。
なるほどと思いましたが、「じゃあ、毎日ではなくても、週に1回、3日に1回でもいいのでは?」と思って、聞いてみると、次のような返事がありました。
週1回や3日に1回だと、書くネタが集まりすぎて、何を通信に書こうかと考えすぎて迷い、ある意味、書くことを決める、決断するのにエネルギーを取られちゃいます。それに、1枚に、ネタを詰め込もうとしすぎるとどうしても、1つのトピックスが表面的な薄い紹介で終わってしまいがちです。だから、むしろ、短くてもいいので、毎日書くようにすると、書くネタが限定される分、何を書こうとかと迷わず、「これ」と最初から決まり、書くことに集中できるて「続けやすい」です。
1日には、5,6時間の授業があるでしょうし、生活の中での出来事、エピソードなども日々、何かと出てくると思います。それが1週間、3日とたまってからでは、たしかに、多すぎて、何を選んで、どう書こうかと逆にまとまり切らない感じがします。なるほどなと思いました。
そういえば、「スタンド・バイ・ミー」等で有名なアメリカの作家、スティーヴン・キングも必ず、朝の決まった時間に仕事部屋のドアを閉めて、1日に2000語を書くと決めて実行しているそうです。そして、それ以上書きたくなっても、逆になかなか書けない時も、必ず一定量を守って毎日書き続けるスタイルを貫いています。
これも、ある意味、一定量を一定ペースで書いていくことで、その日の調子ややる気に左右されず、淡々と続けられるという工夫の一つなのかもしれません。
私自身は、記事として投稿できる内容かは別にして、とにかく、毎日、何かを書く~手帳への記録、日記、NOTEの下書き、本を読んでいいなと思った文章の書き写し~は、続けています。たしかに、毎日続けていると、習慣になるので、下手に「ようし、やろう(書くぞ)」などと気持ちを無理に盛り上げなくても、自然と机に向かっている自分がいます。
2 自分のスタイルをつくる
NOTEを始めた頃は、いろんな作家さんやNOTERの人の書き方を見て(読んで)、
・小説みたいな話を書きたいな
・クスッと笑えるネタもはさんでみたいな
・あ~そうかと読んでいる人に納得や感動が与えられる記事にしたいな
などなど、いろんな気持ちが盛り上がり、実際、挑戦してみました。
しかし、たしかに、1日、2日(1.2回)であれば、多大なエネルギーを注いで書けないことはありませんでしたが、後が続きませんでした。
何か1つの大きな作品をつくる(書く)のは、100m走のような瞬発力(短期間にエネルギーを向けること)が必要になります。そして、その短い期間い力を出し切るような感覚になります。
しかし、毎日、書き続けるというのは、むしろどちらかというとマラソンのような持久力が必要です。
そして、長く走るためには、ペース配分などが必要なように、書く場合においても、よけいなことにエネルギーを浪費しない工夫が必要です。例えば、次の通りです。
・書く(発信する)、日時や時間帯を決めてしまう。
・書くジャンル、テーマを決めておく。
・自分の得意な書き方をつくる(把握する)。
「何を書こう」というところから考えだすと、それだけでかなりのエネルギーが必要になります。そこで、初めから「本の紹介ネタ」「日々の発見」「勉強会に参加した時に学び(講師の先生の要約)」を書こうなどと決めておくと、迷わず書き出せます。また、「決めておく」ことで、それに関連する情報も集まりやすくなります。実際、脳は、意識が焦点を当てたものに関する情報を取捨選択する~特に「目に入ってくる」ようにできているからです。(歯が痛みだすと、普段の通勤時には気付かなかった、通勤経路の歯科医院の存在が意識されるという、あの現象です)
また、たとえ、自分の好き、憧れる作家、クリエイターの方の書き方を真似して書いていたとしても、だんだんと言葉のチョイス、使い方、文章の運び方などなど、自分流のスタイル、その人ならではの「味」が出てきます。また、ネタに困った時などでも、とりあえず、何とか書けるという鉄板ネタ、書き方ができると強みに変わります。
私自身は、「事実+自分が考えたこと、感想、気付いたこと」という流れで書くことが多いです。
事実の中には、本で読んだ内容や、自分が掃除の会や読書会に参加して得た経験、話なども含まれます。そして、その中で感じたことや発見したことを書くという書き方だと、言葉が出てきやすくなっています。
3 書く内容や量は、インプット量に比例する
先ほど紹介したスティーヴン・キングは、「書くことについて」という自らの小説作法についてまとめた本で、次のようなことを述べています。
作家になりたいのなら絶対にしなければならないことが2つある。
たくさん読み、たくさん書くことだ。私の知る限り、その代わりになるものはないし、近道もない。
また、旅行作家で心理学博士、教育学博士、社会学博士だった小林正観さんも次のようなことを言っています。
私はこれまで、本を2万冊は読んだと思います。
たくさんの本を読むと、頭の中でいろいろな話が有機的に結合してくるので、情報がどんどんと繋がってきます。そして、そんな面白い情報をどんどんと人に伝えていたら、自分が面白い人、魅力的な人になるし、そのおかげか皆が集まってくる、ある意味「惚れられる」ことが多くなります。そして、その人たちから、また、違った話を聞けて、さらに情報が集まってきます。
やはり、作家と言われる方は、書くのと同じくらい、いやそれ以上に本を読んでみえるのだなと思いました。
自分の考えをもつ、作ろうにも、元になるものが無ければできません。
アウトプットもスカスカになります。
やはり、はじめはインプット、多くの知識を得ることが重要です。
その知識がつながって知恵にもなりますし、新しい考え、アイデア、発想も生まれます。
インプットの一番の方法が、読書です。
ただ、現在は、ある意味、本に限らず学ぶ(インプットする)ツールがたくさんあります。
テレビの特集、NHKのEテレ、YouTube。
インターネットを検索すれば、自分で世界の最新研究、論文すら読めたりします。
日本は世界的に見ても、参考書、テキストの質や量がトップレベルなのだそうです。独学できる環境はかなり整っています。恵まれています。
最後に、インプットを増やすことで、アウトプット~書くことができるようになります。しかし、書くことと、「上手に書く」ことはまた別問題のようです。
文章を上達させるには、書いた後にフィードバックする~誰かに読んでもらって、アドバイス、批判、修正、改善、感想をもらう~ことが必要です。
とはいえ、まずは書き続けることがスタートです。
そして、投稿するかどうかは別にして、書き続けると「学びを結果に変える」ことにつながり、自分の成長にとっても大きなプラスがあります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
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