「みぃ物語」#06(動物病院での新生活 #01)
前回はこちら
お母さんもお父さんも行ってしまった・・・。
私とケンタは、待合室のベンチの上のケージの中でじっとしていた。院長先生はまだ電話で話している。相変わらず、嫌なにおいがする。消毒液の匂いやいろいろなにおいが混ざって、独特のにおいがする。
これから私たちどうなるのかしら、と改めて不安に襲われてきた。そんな時、
「それでは、明日お待ちしてますね。」
と言って、院長先生が受話器を置いた。
足音が近づいてきて、院長先生がケンタと私を交互にのぞき込んできた。