僕は障害者で良かった。

障害者。

僕は障害者。

僕は軽度知的障害者。

【障害者】

『障害者』

〘障害者〙

僕は軽度……それでも障害者。

僕が言う。
「僕、障害者なんです」

離れていく人。

色んなことを諦めた。

恋愛なんて無理。

友達だって作れない。

何もできない自分が嫌だった。

僕は障害者。

でもね。

良かったよ。

僕は障害者で。

『障害者』という形があって良かったよ。

きっと僕は『障害者』がなければ……きっと世界に、潰されていた。

僕は、障害者と健常者の間で迷子。

でも、障害者？健常者？って聞かれたら……悩むことなく障害者！！って言えるようになりたいな。

重度の障害者がいる環境にも３年くらいいた。

障害者が叫んだり、走り回ったり。

……その時に健常者(通行人)は当然、冷たい視線を送る。

その冷たい視線を浴びるのは重度の子達だけじゃない……僕達みたいな軽度の子達もだ。

理不尽だね……。

同じだって。

『障害者』だって。

でも……僕は『障害者』

……これからも『障害者』……でいたい。

僕は曖昧だから。

障害者とも健常者とも見れる。

なら……僕(障害者)が健常者として生きたらどうなるんだろうか。

転んだ人に手を差し伸べたら？
誰かの荷物を持ってあげたら？

……誰かの命を救ったら？

全てに『障害者が』ってつく。

障害者が転んだ時に手を差し伸べてくれた。
障害者が荷物を持ってくれた。

……障害者が命を救ってくれた。

だから、僕は障害者でいたい。

そして、いつか障害者が健常者に憧れなくなる世界

健常者が障害者をバカにしなくなる世界

……『障害者』として

立派に生きたいよね。