見出し画像

teachとcoach

こんにちは、個育てコーチのともぞうです
今回はteachとcoachの違いについて考えていきます。
自分はteacherですが、teachしているわけではないので、コーチと名乗っています。
学校の先生は令和になっても、相変わらずteachが多い。

なぜか?
答えは簡単です。
楽だから。

teachは、一人の指揮官が多数に対して効率よく指示指導するのに適してます。
いわゆる一斉指導です。
これが学制以来日本の伝統になっている教育システムです。
これが変わっていません。

それに対してコーチは基本1対1対応。
40人もいたら無理な話。

ちなみにアメリカの小学校は1クラス何人くらいいるのでしょうか?

GoogleGeminiに調べさせました。

アメリカの小学校のクラス人数は、州や市によって異なります。
全米教育統計局(NCES)の調査によると、2020-2021年のアメリカの小学校の平均クラス人数は、小学1年生で22.3人、小学2年生から6年生で24.4人でした。
州別に見ると、クラス人数が最も少ないのは、カリフォルニア州の20.3人、次いで、ワシントン州の20.4人、オレゴン州の20.5人となっています。クラス人数が最も多いのは、アラバマ州の28.4人、次いで、ミシシッピ州の28.3人、ルイジアナ州の28.2人となっています。

日本は、小学校1年生で35人、それ以外の学年は40人以下(現4年生から35人以下)と定められています。
随分と違うことがわかります。
では、アメリカは人数が少ないからcoachが実現できて、日本では人数が多いから実現が不可能なのでしょうか?
もちろん人数少ない方がよいに決まってますが、アメリカはもし人数が多くなったとしてもcoachです。
なぜか?
それは先生のマインドが常に「コーチングで育てる」となってるからです。

つまり、問題なのは先生のマインドです。
人数の問題ではありません。
もちろん人数も関係はありますが、
心が変わらない限り行動は変わりません。
多数派優位のマインドから、多数派と少数派が共存できるというマインドへの変換が求められます。

楽をせず、一人一人と向き合って全員が成長できるためにどうしたらよいかを考え学級経営する覚悟がない限り、人数の多寡は、関係ありません。

このteachのマインドで人数が仮に20人なったとしても、やっぱりteachになります。
15人ならどうでしょう。
やっぱり変わらないでしょうね。


一人一人の特性を理解し、長所を見つけて褒めるより、個性関係なく一斉指示で統率する法が便利で楽だから、結局人数の問題じゃないのです。
たった一人でも学級崩壊は起こります!!

チャイム着席を例に考えてみましょう。

1時間目のチャイムが鳴り終わったけど、教室に3人ほど着席していない子がいました。

Aさんは、配布係でプリントを配っていました。
Bさんは、チャイム鳴ってから教科書をランドセルに入れているのに気づき、鳴り終わってから取りにいっていました。
Cさんは、理由わからずふらふらしてふざけているように見えます。

Teachの場合

T「もうチャイム鳴り終わりましたよ」
Aさん、Bさんは先生の声を聞いてすぐに着席しました。
残るはCさんです。
先生「Cさん、早くすわりなさい」
C「はっ?なんで?? 立ってたの俺だけじゃないし!」
T「もうAさん、Bさんは座ってます」
C「そういうこといってんじゃないし、うざっ!!」
T「なんですって、もう1度言ってみなさい!!!!」
C「うざいから、うざ!!!!っていったんだよ」
T「いいから早くすわりなさい、授業始まってるんだから!!」
といって、強めに注意し、着席させました。

これはまさに、多数派優位の学級経営をしている先生の典型例です。
Cさんは、A,Bさんもチャイム着席していなかったことを指摘しただけだったのに、先生に言い返したこと、言い方が乱暴だったことで注意されてしまいました。Cさんにも着席できない(したくない)理由があったのに、聞いてもらえませんでした…

Coachの場合
チャイム鳴り終わったあと、何も言いません。
3人の様子を観察します。
Aさんはプリントを配り終わったので座りました。
Bさんはランドセルから教科書を取ってきて座りました
Cさんはまだ、ふらふらしています。

T「今チャイム鳴り終わっても立っていた人が3人いたけどどうしてだと思う?」
D「Aさんは配布係の仕事していたからだと思います」
E「Cさんは、ぼくは隣だから分かったけど、外国語の教科書をランドセルに入れっぱなしだと気づいて取りにいっていたからです。」
T「じゃ、Cさんは?」
F「Cさんは、普段はこんなふらふらしてないから、何か嫌なことでもあったんじゃないかと思います。理由を聞いてあげたほうがいいです。」
T「Cさん、何かあったの?」
C「さっき、Xに消しゴム取られた…」
T「xさん、cさんの消しゴムとったの?」
X「とったけど、ちゃんと返したよ」
T「返したのはわかった。じゃあなんで取ったの?」
X「だって、Cがいきなりおれのこと後ろからくすぐってきたから、ちょっと腹立って…」
T「Cさん、Xさんをくすぐったの?」
C「うん、ちょっとふざけて…」
T「じゃあ、ふざけてくすぐっちゃったことは謝った方がいいよね。」
C「うん、Xさんくすぐっちゃってごめんね」
X「ぼくも、消しゴムとってごめんね」

Cさんは、強めに指示をして座れる子なので、教師の指示は通る子です。
ということは、おそらく何か理由があって座りたくない状況があったと考えるのが妥当でしょう。
それを聞いてあげればよかったのです。
もし、普段から着席できていない子であれば、別の対応をしていきます。

ようやく、もやもやが解消し、Cさんは着席しました。
支援が必要な子同士のトラブルではこのようなことは、よくあります。
立っている子だけでなく、着席している子にも問いかけながら、
相手の気持ちに寄りそえるようにしているのがわかりますか?
時間はかかりますが、このような指導を継続していくと考えて行動できる子になります。
何かちょっとしたトラブルであれば子ども同士で解決できるようにもなります。

一部の人だけがcoachしても教育は変わりません。
ある年はteach、ある年はcoachなどと毎年指導方針が違うなんてことが学校にはよく見かける光景です。
支援が必要な子にとって、指導方針が一貫していないことほどつらいことはありません。
子どもたちにとってteachとcoachが混在している今の教育が、一番生きづらいかもしれませんね。
全国すべての教師がcoachするようになれば、教育も変わります。

リエゾン学級経営はコーチング手法を取り入れた、新しい経営手法です。
この考えが普及するよう、地道に活動を続けていきたいと思います。

それが実現できたら不登校児童数は減っていくことでしょう。

そのためアクションを細々ながら実践していきたいと思います。

リエゾン学級経営は、これからの教育の重要な鍵となるでしょう。
さまざまな背景や特性を持つ子ども達が、お互いを理解し合い、共に成長する。それが、
リエゾン学級経営の目指す未来です。

少しでも、この記事に共感できた方は、
ぜひスキ、フォローをしていただけるとうれしいです。
今後の励みになります。
また、この記事が多くの方の目に届くよう、読者の皆様のSNSにて拡散していただけると幸いです。

一人でも多くの方がこのリエゾン学級経営に賛同し、実践していただけることを願います。
すべての子どもの幸せを祈って!

#ウェルビーイングのために
#多様性を考える


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?