#109 鉄棒嫌いを量産?逆上がり不要論
みなさんこんにちは!
ともぞうです。
逆上がりを指導すると、鉄棒嫌いが生まれます。
それはどうしてなのかについて説明しています。
また、おススメはしませんが、
それでも逆上がりの指導を考えてるあなたへ!
逆上がりの教科書として、逆上がりの指導について解説していきます。
なぜ逆上がりができないのか?
理由はいろいろありますが、
一番の理由は、
重力に逆らった動きをするから
と言えます。
逆上がりはとても難しい技です。
ですが、学校の先生はなぜか逆上がりにこだわりをもっている人が異様に多いです。
子ども達が楽しく、鉄棒ができているのであれば、問題はないのですが、実際はその真逆です。
逆上がりを熱心に指導すれば、するほど鉄棒嫌いが生まれます。
だから、逆上がりという技自体を取り上げなければ、鉄棒嫌いも減ると考えています。
休み時間に、校庭で遊んでいる子たちの多くは、鬼ごっこ、サッカー、ドッジボールなどをして遊んでいます。
なぜか?
楽しいからです。
自分の学校の休み時間に鉄棒で遊んでいる子どもがどれくらいいるか一度みてください。
多分ガラガラです。
一部の鉄棒好きが少しだけいる程度でしょう。
では、鉄棒好きが増えたらどうなるか?
休み時間に鉄棒の取り合いになります。
順番待ちが当たり前になります。
待っている子たちは、高学年の難易度の高い技をみてあこがれます。
そして夢中になって休み時間に練習して上達していくのです。
鉄棒の授業では、この子たちはグループの中心となり、友達の技を分析したり、コツを説明したりすることを通して、さらにレベルアップさせるのです。
低学年が休み時間に鉄棒をやっている様子をみると、多くの子は逆上がり補助器を使って遊んでいます。
これ自体は悪いことではありませんが、この補助器を使ったからといって、逆上がりができるわけではありません。
むしろ弊害の方が多いとすら思っています。
また、逆上がりという「上がり技」さえなくなってくれれば、もっと鉄棒を楽しい運動と思う子も増えると確信しています。
学習指導要領の技の例示からはずしてほしいです。
なぜか?
逆上がりとは上がり技の1つにすぎないからです。
できる子にとっては楽しいかもしれないが、できない子にとっては苦痛この上ない技です。
学習指導要領解説「体育編」で逆上がりの系統をみていくと
とあり、逆上がりをはっきり例示してくるのは5年生からです。
3,4年生では、あくまで補助逆上がりが例示としてあげられています。逆上がりはあくまで発展技なので、とりあげなくてもよい技です。
1,2年生に至っては、逆上がりに関わる技はありません。
あえていうなら、足抜き回りです。
だから、1,2年生で間違っても逆上がりを指導してはいけないのです。
できる子がいるからといって取り上げてしまうと、鉄棒嫌いが生まれます。
鉄棒運動のねらいはどうなっているのでしょうか?
学習指導要領解説「体育編」によれば、
逆上がりができなくても、ねらいは達成されることがわかります。
鉄棒運動で一番の醍醐味はなんといっても回転技です。
逆上がりは回転技ではありません。
上がり技の1つにすぎません。
1つでもよいから回転技ができるようにするために、低学年のうちから意図的、継続的に鉄棒の指導にあたらないと、鉄棒嫌いを量産することになります。
よって、逆上がりはなくなってくれた方が、鉄棒嫌いが減ると思います。
というわけで、私は逆上がり廃止の立場をとっています。
学習指導要領改訂の際、この逆上がりについては検討していただきたいと切に願っています。
以上逆上がり不要論についてでした。
鉄棒嫌いがこれ以上増えてほしくないので、
逆上がりの教科書を書いています。
どうしても逆上がりを指導しなければいけないのであれば、しっかりこの教科書を読んでから指導にあたってほしいと思います。
どうかよろしくお願いします。
それではまた!